グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんまとめ

更新日:2019年04月24日(投稿日:2019年04月24日)
アイキャッチ画像。
鬱を経験し、アスペルガー、強迫性障害、そして場面緘黙症(正式には選択性緘黙)の診断を受けた過去がある、スウェーデンの10代の環境活動家グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんについてまとめます。

トゥーンベリさんは世界的に有名な方で、この方の活動により、緘黙という用語がメディアに登場する機会が海外で増えています(もっとも、緘黙のちゃんとした解説がついてない場合が多いですが)。また、トゥーンベリさんは海外の緘黙関係のFacebookページで何度か話題になっており、緘黙関係者の間では国際的にある程度注目された存在であることが窺えます。

さらに、トゥーンベリさんはノーベル平和賞の候補に推薦されています。万一受賞となれば、緘黙関係者にとって非常に大きなニュースとなります。このため、トゥーンベリさんには注目したいです。

ここでは、トゥーンベリさんの気候変動に関わる活動のうち、主なものを挙げます(つまり、全てではありません)。なお、大きなニュースがあれば、随時更新します。

学校ストライキで、世界的に有名に


2018年8月、トゥーンベリさんは気候変動への抗議のため、学校を休んで、国会の前で座り込みを行いました。この活動には、日本を含む世界中の国々で同調者が現われました。これにより、トゥーンベリさんは、若干15歳(当時)にして世界的に有名になりました。

↓ BBCニュース(日本版)へのリンクです。
◇ 15歳少女、気候変動に抗議で2週間座り込み スウェーデン
新しいウィンドウで開く


TEDxでプレゼン、緘黙についても少し触れる


11月14日、トゥーンベリさんはTEDxStockholmで、気候変動についてプレゼンを行ないました。このプレゼンの動画は、多くの再生数を記録しました。

プレゼンの中でトゥーンベリさんは、鬱を経験し、アスペルガー、強迫性障害、そして場面緘黙症(正式には選択性緘黙)の診断を受けたことも話しています。

↓ その時の動画と日本語訳です。1分41秒頃からの発言に注目。ここでは緘黙は「選択的無言症」と訳されています。「グレタ・サンバーグ」は、おそらくスウェーデン語ではなく、英語読みではないかと思います。
◇ グレタ・サンバーグ: 気候のための行動への心開かれる訴え
新しいウィンドウで開く

※ トゥーンベリさんはスウェーデンの方ですが、ご覧の通り、英語がペラペラです。

もっとも、アスペルガーがあって特定場面で話せない場合、緘黙とは診断されなかったはずと思うのですが、私は専門家でもなく、よく分かりません。

また、トゥーンベリさんは現在に至るまで、緘黙だったことを特に強調してはいません。むしろアスペルガーの方を強調しています。

◇ 「アスペルガーは才能」ノーベル平和賞にノミネートされた発達障害の少女が投げかける。障がいとは何かを
新しいウィンドウで開く

どちらにしろ、かつてアスペルガーなどとともに緘黙の診断を受けたのだそうです。この事実は、主に海外のメディア等で何度も紹介されています。


COP24でスピーチ


2018年12月に開かれた第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)の中で、トゥーンベリさんは、世界のリーダーらに向けてスピーチを行いました。

↓ その時の動画と日本語訳です。
◇ 国連広報センター (UNIC Tokyo) - グレタ・トゥーンベリさん(スウェーデン)によるCOP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)でのスピーチ(2018年12月12日) | Facebook
新しいウィンドウで開く


ダボス会議で発言


2019年1月には、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発言(スピーチ?)されています。

↓ その時の動画。英語。
◇ Greta Thunberg | Special Address, Annual Meeting of the World Economic Forum 2019
新しいウィンドウで開く


ノーベル平和賞候補に推薦される


2019年3月には、ノルウェーの野党「左派社会党」の国会議員グループが、トゥーンベリさんをノーベル平和賞候補に推薦しました。仮に受賞すれば、マララ・ユスフザイさんの記録(17歳)をさらに下回る史上最年少受賞者となります。ただし、2019年ノーベル平和賞の候補は300人以上いて、受賞の可能性は私には分かりません。

◇ ノルウェー政党がノーベル平和賞に推薦 気候変動対策を求めるスウェーデン少女
新しいウィンドウで開く

なお、誰がノーベル平和賞を受賞するか予想する、賭けサイトのオッズは以下の通り。表の見方が分からないのですが、2019年4月24日現在で、予想1位?

◇ Nobel Peace Prize 2019 Odds | Nicer Odds
新しいウィンドウで開く


タイム誌「世界の100人」に選出


2019年4月には、米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」の1人に選ばれました。

◇ Greta Thunberg Is on the 2019 TIME 100 List | Time.com
新しいウィンドウで開く


EU議会でスピーチ


2019年4月には、EU議会でスピーチをしています。また、同じ頃、ローマ法王と短い時間ですが会っています。

◇ My full speech at the EU Parliament in Strasbourg.
新しいウィンドウで開く

◇ Greta Thunberg meets the Pope after scolding EU leaders on climate change
新しいウィンドウで開く


海外では、緘黙関係者も関心


これまでのトゥーンベリさんの活動は、お話したように、海外の緘黙関係Faebookページで話題になっています。

◇ 台灣選擇性緘默症協會
新しいウィンドウで開く

◇ Selective Mutism Anxiety & Related Disorders Treatment Center-SMart Center [アメリカ]
新しいウィンドウで開く

◇ Mutismo Selectivo Internacional [アルゼンチン]
新しいウィンドウで開く

◇ Selective Mutism Association [アメリカ]
新しいウィンドウで開く

◇ Polskie Towarzystwo Mutyzmu Wybiórczego [ポーランド]
新しいウィンドウで開く





岐阜県大垣市で、8月に定員400名の講演会

更新日:2019年04月21日(投稿日:2019年04月21日)
アイキャッチ画像。
岐阜県で、定員400名の場面緘黙講演会が行なわれる予定であることが明らかになりました。後援には岐阜県内の教育委員会が数多く名を連ねています。規模の大きな催しですので、ここでご紹介します。

日時:2019年8月3日(土曜日)
場所:大垣市スイトピアセンター文化ホール(岐阜県)
定員:400名
参加費:無料
講師:高木潤野氏(長野大学准教授)
主催:ぎふ場面緘黙親の会~stand by me~

↓ 詳しくはこちら。「こくちーずプロ」というサイトへのリンクです。
◇ 場面緘黙講演会「園や学校で話せない子どもたちの理解と支援のために」 
新しいウィンドウで開く

400名という定員は、私が把握した限りでは、国内では過去2番目の規模です。なお、最も定員数が多かった催しは、2017年8月26日(土曜日)に熊本市で開かれた熊本県・熊本市連携 発達障がいに関する講演会「場面緘黙の理解と支援」でした。この時の定員は450名です。

↓ その時の記事です。
◇ 熊本で、過去最大規模の定員の講演会 | ほか催し情報 
新しいウィンドウで開く

ぎふ場面緘黙親の会~stand by me~が、今回のような規模の催しを主催するのも、私が把握した限りでは初めてです。

「こくちーずプロ」で公開されているポスター(?)の右上には、「2019 コープぎふ助成事業」と書かれてあります。これはおそらく、コープぎふによる福祉活動助成基金のことと思われます。2019年度には22団体から助成の申し込みがあり、13団体、計238万4200円が助成されたそうです。参加費が無料なのも、この助成があったためかもしれません。

↓ 下の2件のリンクは、いずれもコープぎふホームページへのものです。

◇ 2019年度福祉活動助成基金 助成団体募集のご案内 
新しいウィンドウで開く

◇ 福祉活動助成金の贈呈式を行いました 
新しいウィンドウで開く


緘黙の研究に、科研費過去最大1,573万円

更新日:2019年04月18日(投稿日:2019年04月18日)
アイキャッチ画像。

研究機関は5年で過去最長


今年度から始まる、ある場面緘黙症の研究に、科研費として1,573万円が交付予定であることが明らかになりました。

↓ 国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。
◇ 縦断的調査による場面緘黙の実態解明と効果的な介入手法の確立 
新しいウィンドウで開く

緘黙を主題とした研究に科研費が交付されたことは何度もありますが、今回の交付額(予定)は過去最大です。研究期間も5年と、これまでの中で最も長きにわたります。

↓ それ以前ではこの研究が交付額最大でした。3年間で1,183万円。国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。
◇ 選択性緘黙児童生徒の多様な状態像の解明と個に応じた支援方法の検討
 (新しいウィンドウで開く

今回の研究については、「信州かんもく相談室(長野大学高木研究室)」のTwitterアカウントが関連する投稿を行ない、自らの活動のアピールを行なっています。この投稿から、研究内容が窺えます。

◇ その投稿
 (新しいウィンドウで開く


科研費とは


科研費こと科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、文部科学省と、その外郭団体である独立行政法人日本学術振興会による研究助成事業です。助成対象の研究は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたります。その規模は、2018年度予算額で2,286億円です。

科研費は「競争的研究資金」であり、その交付を受けるには、応募を行なった上で、審査に通らなければなりません。応募件数は平成2017年度で約101,247件で、このうち25,313万件が新規採択されています。

科研費には研究種目という区分があり、「特別推進研究」「新学術領域研究」「基盤研究」「挑戦的研究」「若手研究」「研究活動スタート支援」「奨励研究」からなります。

今回採択された緘黙の研究は「基盤研究(B) 」です。「基盤研究」は科研費の中核となる研究種目はで、これまでの蓄積に基づいた学問分野の深化・発展を目指す研究を支援し、学術研究の足場を固めていく研究種目群(「基盤研究」種目群)です。研究期間と研究費総額によってS、A、B、Cのいずれかの区分に分類されます。


緘黙と科研費


科研費は2018年で100周年を迎えました。その長い歴史の中で、緘黙を主題とした研究が科研費に採択されるようになったのは、KAKEN で確認できる限り、ごく最近のことです。最初の採択例は2010年度から12年度にかけて行なわれた「選択性緘黙の内的世界の探究と治療教育的アプローチの開発」でした。2016年度からは、毎年何らかの研究が採択されています。

なぜ採択数がここにきて急増しているのかは、私には分かりません。何らかの理由で応募件数が増えたのかもしれません。あるいは、これまた何らかの理由で、緘黙の研究が採択されやすくなったのかもしれません。

一つはっきりしているのは、科研費全体で採択件数が増加傾向にあることです。このため、緘黙のようなマニアックな研究でも採択されるようになったという可能性も考えられます。