かんもくフォーラム2023

更新日:2023年10月03日(投稿日:2023年10月03日)
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11月11日(土曜日)と12日(日曜日)に、「かんもくフォーラム」がオンラインで開催される予定です。公式サイトがオープンしました。

↓ 詳しくは、こちらをご覧ください。
◇ かんもくフォーラム公式サイト | 不安障害である【場面緘黙】の啓発のためのイベント公式サイト。
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かんもくフォーラムは場面緘黙症の大きな催しです。2015年に第1回が国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催されました。その後も年1回ほどのペースで開催されてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあってか、2020年の第5回(オンライン開催)を最後に、しばらく行われてきませんでした。

今年は、開催を前にかんもくフォーラムのキャラクターが作られました。名前を一般公募した結果、「みゅーたん」に決定。上記公式ページでもこのキャラクターのイラストが使われています(四角い顔をしていて、頭にたんぽぽが生えている、黄色がかった色をしたキャラです)。

出演者を見たところ、過去のかんもくフォーラムでお馴染みの方が多い印象です。かんもくライブフェスさんなど、初出演の方もいらっしゃいます。




世界最大の緘黙イベント?SMA総会

更新日:2021年10月03日(投稿日:2021年10月03日)
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Annual Conference


アメリカの場面緘黙症団体 Selective Mutism Association の年次総会が開催されています。海外では緘黙の啓発月間が10月にあり、それに時期を合わせたものとみられます。

日時:10月2日(土曜日)10時00分~18時20分、10月3日(日曜日)10時00分~17時15分
参加費:会員120ドル、非会員145ドル、学生?65ドル
会場:オンライン

この催しで行われるプログラムは、27件に上ります(2度のポスターセッションも含めると29件。このあたりは数え方による)。これらは一部を除き、専門家向け、保護者向け、当事者向け(17歳以上)に3分類されます。そして、2~3件のプログラムが同時進行する日程です。

基調プレゼンテーションは、コロンビア大学のAnne Marie Albano教授です。


様々なプログラム


当事者向けプログラム


様々なプログラムがありますが、かつて学校で話せなかった身としては、当事者向け(17歳以上)のものが気になります。この当事者向けのプログラム、登壇者はほとんど専門家のようです。演題からして、心理教育をするのかもしれません。

こうしたプログラムが多数用意できるなら、当事者向けの緘黙の本がもっと出てもよさそうです。それがなされていないのは、本にすると採算が取れないとか、書籍化特有の事情でもあるのかもしれません。

様々な国や文化でみられる緘黙


他に興味を引かれたプログラムは、1日目15時からの専門家向けプログラム "SM Across Cultures and Countries: What can we learn from each other?" 。様々な国や文化でみられる緘黙の診断や治療のあり方について論じるもののようです。登壇者にはブラジル出身の専門家、イスラエル在住で台湾など他文化圏の緘黙支援にも関わる専門家、アルゼンチンの緘黙支援者、中国の緘黙コミュニティに関わる元緘黙児の母親など、様々な背景を持った人が名を連ねます。

ですが、日本の関係者はいません。それはまだしも、プログラムの説明文にはアメリカ、イスラエル、ヨーロッパ、中国、ブラジル、アルゼンチンと様々な国や文化圏について触れられているのですが、ここでさえ、日本のことには全く触れられていません。

もともと日本の緘黙事情は、海外の緘黙関係者の間ではほとんど知られていないのではと感じていました。日本の緘黙研究が海外の文献で引用される場面もほとんど見たことがなく、日本で有名な緘黙研究者や支援者も、国際的には無名の存在だろうと思います。加えて、北米の人にとってはブラジルに比べると日本は縁遠そうな国ですし、非欧米圏な上、中国に比べると存在感も感じないでしょう。なにより、アメリカの緘黙団体とのつながりが薄いです。このため、こういう扱いになったのだろうと思います。





23日に投稿した、英語オンライン講座について

更新日:2020年09月24日(投稿日:2020年09月24日)
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9月23日(水曜日)に、場面緘黙症のオンライン講座(英語)について記事にしました。

しかし、講師の中に似非科学の推進者が含まれているというご指摘を受けました。このため、記事の公開を取りやめました。気づかず取り上げてしまい、申し訳ございませんでした。