No child or teen should remain mute!

更新日:2019年08月21日(投稿日:2019年08月21日)
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緘黙を放置してはならない


一人の子どももティーンエイジャーも、緘黙のままにしておくべきではありません!

No child or teen should remain mute!

SMartセンターが繰り返し使っているフレーズです。

SMartセンター(Selective Mutism Anxiety Research & Treatment Center)は、アメリカにある場面緘黙症の研究治療センターです。かんもくネットのKnet資料でもおなじみです。


強い意思を感じる表現


ここでのNoは「一人も~ない」という意味です。義務や妥当性を表すshouldと合わせて、強い表現となっています。治療されずに放置される緘黙児者が一人たりともいてはならないという、強い意思を感じます。

また、緘黙は個性であるとか、みんなが同じように話せるようになる必要はないというのではなく、緘黙は治すべきだというSmartセンターの思想が窺えます。

ただ、shouldはmustに比べると控えめな表現ではあります。ここでmustを使うと、冒頭のnoと合わせて意味が強すぎるので、もしかしたらshouldに止めているのかなと思います(※根拠なく言っています)。


最近見るようになった表現


このフレーズは、比較的最近見るようになりました。私が確認した最古の用例は、2018年11月30日のFacebookでの投稿です。

◇ そのFacebook投稿へのリンクです。
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私が知る限り、Facebookの他にも、これまでSMartセンターのウェブサイトやInstagramアカウントでも使われてきました。

◇ ウェブサイトでの使用例。5番目をご覧ください。
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キャッチーなフレーズ


それにしても、キャッチーなフレーズだなと感心します。

緘黙関係では他に、「沈黙を破れ」(Break the silence)というフレーズを、英語圏では目にすることもあります。こういうキャッチャーなフレーズやスローガンができれば、緘黙の支援や啓発に役立ちそうです。



食事や栄養に注目する緘黙関係者がいる

更新日:2019年08月16日(投稿日:2019年08月15日)
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アメリカのSMartセンター


GABA(ギャバ)は不安を和らげるのに役立つことが知られています。GABAを多く含んだ食物を、家族の食事に取り入れてみましょう。例えば、アーモンド、バナナ、ブロッコリー、玄米、全粒の食物、かんきつ類、ホウレンソウ、クルミなどです。食物についてのさらなるヒントのために、私たちのウェブセミナーをチェックしましょう:https://cutt.ly/aFAXXd

GABA is known to help reduce anxiety. Try incorporating GABA-filled foods into your family’s diet. Some examples are almonds, bananas, broccoli, brown rice, whole grains, citrus fruits, spinach, and walnuts. For more food tips, check out our diet webinar: https://cutt.ly/aFAXXd

出展:https://www.facebook.com/SelectiveMutism.SMartCenter/posts/1357039267753904

いつからか、SMartセンターがたまに食事の話をするようになりました。SMartセンターは、アメリカにある場面緘黙症の研究治療センターで、Selective Mutism Anxiety Research & Treatment Center の略です。かんもくネットのKnet資料でもおなじみです。

上の他にも、SMartセンターは、例えば以下のページやPDFファイルで、食事について取り上げています。

↓ 「食事や栄養が、緘黙にどのように影響するか?」おすすめの栄養素や、注意すべき食物について書かれてあります。
◇ How Does Diet and Nutrition Affect Selective Mutism?
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↓ 「食事と緘黙の間に効果はあるのか?」PDFファイルです(229KB)。
◇ Is there an effect between Diet and SM?
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上のPDFファイルによると、正式な研究はないものの、緘黙児者の不安を和らげるのに役立つ栄養の取り方があるとSMartセンターは推測しているようです(緘黙児者には、不安を併せ持つ場合が多いです)。「根拠に基づいた」治療を強調するSMartセンターにしては、少しトーンが弱いです。


ニュージーランドの VOICE for Selective Mutism


実際、他の緘黙団体等で、食事や栄養の話題に繰り返し触れているのは、私が知る限り ニュージーランドの VOICE for Selective Mutism ぐらいです。最近、食事やサプリメントで腸内細菌を制御することにより不安が軽減される可能性を示唆するレビュー論文が発表されたのですが、このニュージーランドの団体は、それにいたく感心している様子でした。

↓ 食事について話題にするニュージーランドの緘黙団体。
◇ Yes, yes, yes. Some great studies are ...
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↓ 腸内細菌と不安の研究について話題にするニュージーランドの緘黙団体。
◇ Yes, yes, yes. Some great studies are ...
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↓ ここでは、「栄養精神医学」の記事を紹介しています。
◇ https://theconversation.com/why-nutrition ...
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比較的最近注目されたというか、まだ確証をもって言えないところがあるというか、そういう話題なので、今のところ緘黙関係者の間ではあまり取り上げられていないのかもしれません。今後、研究が進展し、食事や栄養が緘黙に与える影響が明らかになると面白そうです。



シアトル子ども病院のグループプログラム

更新日:2018年10月07日(投稿日:2018年10月07日)
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シアトル子ども病院(Seattle Children’s Hospital)のホームページに9月7日、場面緘黙症の記事が掲載されました。緘黙がある6歳の少女と、その母親の記事です。

↓ その記事です。
◇ April Discovers Power in Her Voice Through Selective Mutism Program
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8週間のグループプログラム


記事の後段に、病院によるグループプログラムの実践が書かれてあり、興味深く読みました。上の記事などから簡単にまとめると、次のような内容です。

○ 8週間のプログラムで、毎週90分実施
○ 保護者グループと子どもグループに分かれる(第1回は保護者グループのみ)
○ 保護者グループは、緘黙の原因、維持要因、緘黙の負の連鎖を破るための戦略を学ぶ
○ 子どもグループは、セラピストや他のメンバーと、スモールステップで発話(ただし、発話練習ばかりするわけではない)
○ 毎週最後に、保護者と子どもが、発話への暴露(エクスポージャー)の練習を、臨床家の助けのもと行なう
○ 実施場所は、"During the group, your child will practice speaking around the hospital..." とあることから、病院やその周辺か?

↓ 記事にもリンクがあった、シアトルの緘黙グループの概要。PDF(39.6KB)。
◇ Selective Mutism Group
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※ PDFを閲覧するには Adobe Reader が必要です。こちら新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

コメント


私は専門家ではないのでよく分からないのですが、保護者と緘黙児に別々のプログラムを行なう点は、アメリカに多い集中プログラムと共通しているように思います。緘黙児にスモールステップの取り組みを実践するのみならず、保護者への教育も行なうわけです。

保護者への教育の内容は詳しくは書かれてありませんが、上の資料やアメリカの傾向から推察するに、緘黙の概要に加えて、子どもの緘黙を維持強化させない接し方、スモールステップの取り組み方などが考えられます。病院によるプログラムが終了しても、次につなげるための教育です。

例えば、以下は全て一定の条件での話ですが、緘黙児が質問を受けた時に、親が代わりに答えてはならないとか(発話せずに済む→不安が減る→緘黙行動が強化される)、緘黙児への問いかけは発話を要する「○○ですか、それとも××ですか」型で行なうとか、返事には5秒待つとか、そうしたことを教えていそうです。あくまで推測ですが。

↓ 例えばこの動画は、最近の北米に特徴的な内容です。カナダの慈善団体 Anxiety BC の動画。
◇ Understanding and Managing Selective Mutism
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保護者への教育はグループ形式で行なうことから、同じ悩みを持つ保護者同士の出会いの場にもなっているようです。

あと、子どもへのスモールステップの取り組みですが、学校園でも模擬教室でもない場で行う点が少し気になります。病院での発話を、学校や幼稚園にどうつなげるかが、プログラム終了後のポイントになりそうです。