緘黙の少女が、ジェニファー・ロペスに抱き上げられる

更新日:2019年03月27日(投稿日:2019年03月25日)
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アメリカの人気テレビ番組で、場面緘黙症がある少女が、ジェニファー・ロペスさんに「ハイ」(hi)と囁き、抱き上げられる場面がありました。

多くの視聴者が見ている番組でこのようなシーンがあるとは驚きです。

◇ その動画。ジェニファー・ロペスさんのTwitterアカウント。
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World of Danceの一場面


このテレビ番組は、以前もお話したWorld of Danceです。ダンスコンペティション番組で、アメリカの三大ネットワークの一つNBCが放送しています。

この大会にジュニアチーム部門で出場するCrazy 8'というチームに、場面緘黙症があるナイア(Naia)さんという少女がいます。2月26日放送分では、彼女にインスパイアされたダンス作品をこのチームが演じ、高得点を上げて勝ち進んでいました。

↓ その時の記事です。
◇ 緘黙児がダンス番組で活躍、世界の緘黙関係者がシェア
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先ほどの動画は、3月24日放送分の一部です。おそらく視聴者には、緘黙について事前に説明がなされたものと思われます(でなければ、このシーンの意味が視聴者には分からないので)。

「ハイ」と言いたいというのは、ナイアさんご本人の希望


ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)さんは審査員の一人です。ミュージシャンや女優として活躍されていて、日本のメディアでも取り上げられる大変有名な方です。このジェニファー・ロペスさんに、緘黙があるナイアさんが「ハイ」と囁き、抱き上げられています。

同じダンスチームのメンバーの話によると、ジェニファー・ロペスさんに「ハイ」と言いたいというのは、ナイアさんご本人の希望だったそうです。なお、これはナイアさんのチームの審査が終わった後の出来事です。

ただ、私は番組を見ておらず、このシーンの背景については十分には分かっていません。放送されたばかりですし、もう少し待てば、より詳しい情報がネット上に上がるかもしれません。何か新しいことが分かれば追記します。

なお、この日もCrazy 8'は高得点を上げて勝ち進んだようです。

↓ この日の放送をまとめたニュース記事です。
◇ ‘World of Dance’ recap: Who ruled in the Duels 2 when the junior teams went head-to-head [UPDATING LIVE BLOG]
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[追記(2019年3月27日)]

この日のCrazy 8'のダンスの動画が公開されました。

↓ YouTubeへのリンクです。
◇ The Crazy 8's Show Enormous Skill to "Peanut Butter Jelly" - World of Dance 2019 (Full Performance)
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参院で緘黙が議題に、厚労省「支援策を検討することが必要」

更新日:2019年03月21日(投稿日:2019年03月21日)
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開会中の国会で、緘黙に関する質疑


3月20日(水曜日)に行なわれた参議院厚生労働委員会で、場面緘黙症を主題とした質疑が行なわれました。河野義博議員(公明党)の質問に対し、厚労省の橋本泰宏障害保健福祉部長と見られる方が答弁しています。

その内容は、参議院インターネット審議中継で見ることができます。2時間58分51秒頃から3時間1分14秒頃までです。

◇ 参議院インターネット審議中継
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また、後日、「国会会議録検索システム」で読むこともできるようになるはずです。「緘黙」と検索してみてください。

◇ 国会会議録検索システム
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※ 内容書き改めました。すみません。内容をお知りになりたい方は、参議院インターネット審議中継や、国会会議録検索システムをご覧ください!


解説


ここで話題に上ったのは、以前お話した厚生労働科学研究のことです。これについては以前このブログで取り上げました。「言語を用いるコミュニケーションに困難さを持つ発達障害児者(吃音、トゥレット症候群、場面緘黙)の実態把握と支援のための研究」を行なう計画があるのです。

◇ 厚生労働科学研究、緘黙等の研究の公募開始
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国会で緘黙が話題になったことは何度かありますが、緘黙を主題とした質疑が行われたのは4年ぶり3度目のことで、参議院では初めてです。なお、過去の2例については、このブログでも取り上げています。

◇ 衆議院で、緘黙が議題に上がる
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◇ 衆議院で、緘黙が再び議題に上がる
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緘黙経験者が、ノーベル平和賞に推薦される

更新日:2019年03月16日(投稿日:2019年03月16日)
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子どもの頃に場面緘黙症の診断を受けたグレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんが、ノーベル平和賞に推薦されました。

トゥーンベリさんは、以前もお話した16歳の環境活動家です。気候変動への抗議のため、学校を休んで、国会の前で座り込みを行なったことで知られます。この活動には、日本を含む世界中の国々で同調者が現われました。トゥーンベリさんはまた、国連のCOP24やダボス会議で、世界のリーダーを前に発言されたこともあります。

下記のYahoo!ニュースの記事によると、ノーベル平和賞への推薦を行なったのは、ノルウェーの野党「左派社会党」の国会議員グループだそうです。ノルウェーの国会議員が受賞者の推薦者であることは珍しくないそうです。仮に受賞すれば、マララ・ユスフザイさんの17歳という記録をさらに下回る史上最年少受賞者となります。

ただし、2019年ノーベル平和賞の候補は300人以上いて、受賞の可能性は私には分かりません。アメリカのドナルド・トランプ大統領も、安倍晋三首相からノーベル平和賞に推薦されたと明らかにして話題になっています。

↓ 情報源です。

◇ ノルウェー政党がノーベル平和賞に推薦 気候変動対策を求めるスウェーデン少女 [Yahoo!ニュース]
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◇ Greta Thunberg nominated for Nobel Peace Prize for climate activism
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◇ Teen activist nominated for Nobel Peace Prize
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最近、海外サイトで緘黙の情報を探すと、トゥーンベリさんの情報が引っかかることがちらほらあります。先日も、イギリスの高級紙 The Guardian がトゥーンベリさんを取り上げるとともに、緘黙について触れました。ですが、この緘黙の説明が誤っていたため、後に訂正するハプニングが起こっています。

↓ The Guardianの記事です。
◇ Greta Thunberg, schoolgirl climate change warrior: ‘Some people can let things go. I can’t’
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トゥーンベリさんについては、今年に入って、海外の緘黙関係Facebookで話題に上がっています。今回のノーベル平和賞推薦の件も、アメリカ最大の緘黙団体 Selective Mutism Association などが紹介し、反響を呼んでいます。

◇ Selective Mutism Association [アメリカ]
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◇ Selective Mutism Anxiety & Related Disorders Treatment Center-SMart Center [アメリカ]
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◇ Mutismo Selectivo Internacional [アルゼンチン]
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◇ Polskie Towarzystwo Mutyzmu Wybiórczego [ポーランド]
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もっとも、トゥーンベリさんご自身は、緘黙経験については特に強調してはいません。また、トゥーンベリさんは緘黙だけでなく、鬱の経験もあり、さらにはアスペルガーや強迫性障害の診断を受けた過去もあります。アスペルガーがあって特定場面で話せない場合、緘黙とは診断されないはずではないかと思うのですが、私は専門家でもなく、このあたりよく分かりません。

とはいえ、トゥーンベリさんのことは海外の緘黙関係者の間でも話題ですし、見逃せません。

ノーベル平和賞は、昨年は10月5日に発表されています。