新しい本『かんもくの声』予約始まる

更新日:2019年12月29日(投稿日:2019年12月28日)
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新しい場面緘黙症の本が発売されることが明らかになりました。

本の基本情報


著者:入江紗代
書名:かんもくの声
出版社:学苑社
発売予定日:2020年2月10日

著者とタイトルを見て、ピンと来た方という方は多いだろうと思います。入江さんは「かんもくの声」として、場面緘黙経験者による発信・活動を2014年より行っている方です。入江さんのTwitterやFacebookページは、非常に多くの方がフォローしています。

2017年には、入江さんの緘黙経験が、日本テレビ系のゴールデンタイムの番組「ザ!世界仰天ニュース」で取り上げられました。

それから、出版社の学苑社ですが、この会社は緘黙の本をこれまで多数出しています。お馴染みの方も多いだろうと思います。


本の内容は?


本の内容がどういうものになるのかは、まだ私にはつかめていません。Amazon.co.jp には本の目次が掲載されていますが、これを見ると、入江さんの半生を、緘黙を軸にまとめたもののようにも思えます。

↓ Amazon.co.jp アソシエイトリンクです。
◇ かんもくの声 | 入江紗代 |本 | 通販 | Amazon
かんもくの声

入江さんは緘黙の当事者研究でも知られる方ですが、目次に「当事者研究」という言葉が含まれた章はありません。

ただ、目次だけでは、詳しい内容までは分かりません。今後、入江さんご本人から何らかの発表があるものと思われます。今後の情報を注視したいです。

※ こんな年の瀬に、新刊情報が明らかになるなんて!ブログの更新が大変です ><

[追記(2019年12月29日)]

本の目次がAmazon.co.jpで確認できるようになったことから、内容を一部書き改めました。







2010年代・緘黙関係ニュースを振り返る

更新日:2019年12月23日(投稿日:2019年12月23日)
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その年の緘黙ニュースを振り返る」企画を初めて、今年で丸10年です。10周年記念企画として、2010年代の主な場面緘黙症関係ニュースを振り返ります!

ニュースの選択は、例によって私の独断と偏見です。ですが、だいたいその年の代表的なニュースを選んだつもりです。

2010年 Twitterで緘黙に関する投稿が増え始める


Twitterで緘黙に関する投稿が増え始めたのが、概ね2010年頃でした。

当時は、緘黙の子が登場する小説『二人静』が出版されたこともあって、作者の盛田隆二さんが緘黙について投稿してくださる場面もありました(その後も、折に触れて投稿してくださっています)。

それまで、インターネット上の個人の情報発信といえばブログやmixiが中心だったのですが、それがこの頃あたりからか、Twitterに移っていったように思います。今でもTwitterには緘黙に関する投稿は多く、その数月間100件弱あります。保護者よりも、当事者や経験者の投稿が多いです。


2011年 絵本『なっちゃんの声』出版


2011年には、はやしみこ著・金原洋治医学解説・かんもくネット監修『なっちゃんの声-学校で話せない子どもたちの理解のために』(学苑社)が出版されました。絵本形式で、小学校低学年前後の子どもが緘黙を理解するのに役立ちそうな内容でした。

この絵本、好評のようです。主人公のなっちゃんは2013年も、『どうして声が出ないの?-マンガでわかる場面緘黙』に登場しています。


2012年 地方を拠点とした緘黙グループが現れ始める


2012年には、「信州かんもくサポートネットワーク」が誕生しています(後の「信州かんもく相談室」)。また、つぼみの会(場面緘黙親の会関東)ができたのも、この頃らしいです。

それまでは「かんもくネット」や「かんもくの会」といった全国規模の団体が活動していたのですが、この頃から、地方を拠点としたグループが現れ出します。


2013年 テレビ番組「ザ!世界仰天ニュース」で、緘黙の少女が扱われる


2013年には、日本テレビ系のゴールデンタイムの番組「ザ!世界仰天ニュース」で、緘黙が扱われました。「静かな少女の秘密」と題し、緘黙の少女、 カースティ・ヘイズルウッドさん(後のミス・イングランド2013、ミス英国2014)の実話が放送されました。

緘黙がゴールデンタイムのテレビ番組で本格的に取り上げられた例は、当時聞いたことがありませんでした。もしかしたら、初めてのことだったかもしれません。

この頃あたりから、インターネット上では「緘黙」の検索人気度が一気に上昇しています。

◇ Googleトレンド「緘黙」の検索人気度(2004年以降)
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2014年 「放課後カルテ」で、緘黙をテーマとした連載開始


2014年には、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』連載作の医療漫画「放課後カルテ」(日生マユ作)で、緘黙をテーマとした連載が始まりました。

この連載が始まる前、緘黙のお子さんをお持ちの保護者の方がTwitterで、放課後カルテで緘黙を取り上げてもらえないだろうかという内容の投稿をしたそうです。それを作者が見たことが、連載のきっかけだったそうです。

この緘黙編は翌2015年まで5回にわたって連載されました。単行本では第8巻第9巻に掲載されています。その後、作者の日生マユさんや担当編集者さん、編集長さんが講師をされた公開講座「マンガ『放課後カルテ』から知る子どもの場面かん黙症」(於:白梅学園大学)が開かれています。


2015年 『私はかんもくガール』出版


2015年には、らせんゆむ著・かんもくネット解説『私はかんもくガール-しゃべりたいのにしゃべれない場面緘黙症のなんかおかしな日常』(合同出版)が出版されました。

緘黙をマンガ形式で描く試みは以前からありましたが、特にこの『私はかんもくガール』出版以降、経験者や当事者の中に、マンガやコミックエッセイ形式で経験談を語ったり、啓発活動を行なったりする人が何人も現れるようになります。


2016年 障害者差別解消法が施行


2016年には、障害者差別解消法が施行されました。これにより、合理的配慮が義務付けられるようになりました(民間事業者は努力義務、国・地方公共団体等は法的義務)。

また、それまで保護者は学校に配慮や支援のお願いにあがるというかたちをとっていたのですが、同法の施行により、保護者は支援チームの一員であると位置づけられるようになりました。


2017年 テレビ番組「ザ!世界仰天ニュース」で、また緘黙が扱われる


2017年には、「ザ!世界仰天ニュース」の「子供の心に潜む闇スペシャル」で、再び緘黙が大きく扱われました。今度は「無口な少女の心の秘密」と題するもので、入江紗代さんの緘黙経験を軸に、児童精神科医の新居慎一郎氏の解説を挟むものだったようです。

放送に先立ち、次回予告で「場面緘黙症」のテロップが出たそうです。放送当日には、新聞のテレビ欄にも「場面かん黙」と記されていました。


2018年 かんもく自助グループ「言の葉の会」設立


2018年には、緘黙の当事者、経験者運営による自助グループ「言の葉の会」が設立されました。全国規模の緘黙の自助グループとしては、もしかした初めてかもしれません。

同会はこれまで、全国各地で交流会を開催したり、セミナーを開いたりしています。


2019年 フェルミ研究所が、緘黙の動画を公開


2019年には、人気YouTubeチャンネルの「フェルミ研究所」が、緘黙の漫画をYouTubeやTwitterで公開しました。これには驚異的な反響がありました。現在、260万回を超える再生数を記録しています。

↓ その動画です。YouTubeへのリンク。
◇ 【漫画】場面緘黙症になるとどんな生活になるのか?【マンガ動画】
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2019年・緘黙関係ニュースを振り返る

更新日:2019年12月17日(投稿日:2019年12月17日)
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今年一年を、場面緘黙症に関係するニュースで振り返りたいと思います。

この企画、今年で10回目です!

2月 アリス・スルーキンさん逝く


イギリスの場面緘黙症団体SMIRAの創設者で、緘黙のGrande Dame(大御所、第一人者)とも呼ばれたアリス・スルーキン(Alice Sluckin)さんが、2月15日に亡くなりました。99歳でした。アリスさんは、緘黙に対する長年の活動が評価され、2010年に大英帝国四等勲士(OBE)を受章されています。

日本のかんもくネットも、創設時にはアリスさんから様々な支援を受けたそうです。また、翻訳書『場面緘黙へのアプローチ』(2009年)や『場面緘黙支援の最前線』(2017年)には、アリスさんが関わった論考が掲載されており、特に『アプローチ』には顔写真まで載っています。

↓ PDFファイルです。200KB。
◇ SMIRAによるアリスさんの追悼記事
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2~4月 緘黙の少女が、米国の人気テレビ番組で活躍


アメリカのダンスコンペティション番組 World of Dance に The Crazy 8's というチームが参加、Naisaさんという緘黙がある少女がメンバーの一員として大活躍しました。

最初に出演した2月26日放送分では Naiaさんにインスパイアされた作品が演じられました。番組内ではまた、チーム紹介として、主に Naiaさんが取り上げられました。チームはその後も決勝まで勝ち進んでいます。Naiaさんはジェニファー・ロペスさんに抱き上げられる場面もありました。

番組放送の効果か、この時期に selective mutism(場面緘黙症)の検索人気度が、記録的高水準を記録しています。

◇ selective mutismの検索人気度が、記録的高水準
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3月 『場面緘黙の子どものアセスメントと支援』出版


3月には『場面緘黙の子どものアセスメントと支援』が、遠見書房より発売されました。

これは、エイミー・コトルバ(Aimee Kotrba)著 Selective Mutism: An Assessment and Intervention Guide for Therapists, Educators and Parentsの翻訳書です。丹明彦監訳、青柳宏亮、宮本奈緒子、小暮詩織訳。


3月 日本初の緘黙サイトが、閉鎖か


日本における最初期の緘黙サイト「ココロのひろば」(2000年4月10日開設)が、3月31日に閉鎖したようです。ココロのひろばは更新が長年停まっていたものの、サイト自体は残っていました。

ココロのひろばの閉鎖は、公開先のYahoo!ジオシティーズが、2019年3月31日をもってサービスの提供を終了したことによるものです。ココロのひろばは移転手続きを行なわず、そのままサイトが無くなりました。

ココロのひろばの他にも、「フユー」など、ジオシティーズで公開されていた緘黙サイトの中には、移転が行われずに閉鎖に至ったものがいくつかあります。


4月 緘黙の研究に、科研費過去最大2,561万円


今年度から始まった研究「場面緘黙児の早期発見・早期支援・経過把握の方法開発」に、科研費が交付されることになりました。研究機関は5年、交付額は緘黙の科研費研究としては過去最大の2,561万円です。

↓ 国立情報学研究所のサービスKAKENへのリンクです。
◇ 場面緘黙児の早期発見・早期支援・経過把握の方法開発
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5月 第1回かんもくセミナー開催


5月26日には、「第1回かんもくセミナー」が開催されました。主催は、かんもく自助グループ「言の葉の会」 です。

当事者・経験者が必ずしも場面緘黙のことを正しく理解しているわけではないとのことから、当事者・経験者を対象に「『場面緘黙』症状とのつきあい方 ~適切な理解が、はじめの一歩を支える~」と題し、臨床心理士の広瀬慎一さん(かんもくグループ北海道 世話人)を講師に招いて行われました。


9月 フェルミ研究所が、緘黙の動画を公開


9月13日には、人気YouTubeチャンネルの「フェルミ研究所」が、緘黙の漫画をYouTubeやTwitterで公開しました。これには驚異的な反響がありました。YouTube動画の再生数は現在260万回を超えています。

↓ その動画です。YouTubeへのリンク。
◇ 【漫画】場面緘黙症になるとどんな生活になるのか?【マンガ動画】
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9月 緘黙の診断も受けたグレタさん、国連で演説


9月23日には、鬱を経験し、アスペルガー、強迫性障害、そして場面緘黙症(正式には選択性緘黙)の診断を受けた過去がある、スウェーデンの10代の環境活動家グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんが国連で演説しました。

この演説は日本国内でも大きな反響を呼び、グレタさんが日本でも広く認知されるに至りました。


9月 緘黙者が母親の遺体を遺棄した疑いで逮捕、朝日が報じる


2018年11月、横浜市に住むひきこもりの49歳男性(当時)が、同居していた母親の遺体を遺棄した疑いで逮捕される事件がありました。男性は筆談で取り調べに応じていたということもあってか、大きな反響を呼びました。

この男性ですが、9月29日の『朝日新聞』朝刊の記事の中で、「場面緘黙」があったと報じられました。緘黙ゆえに、母親の死を連絡しようにもできなかったそうです。なお、男性は不起訴処分になっています。


12月 Boris Hartmann 氏が、国から功労勲章を受章


12月には、ドイツの場面緘黙症の専門家 Boris Hartmann 氏が、「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」を受章しました。緘黙の活動が評価されての授章です。


まだまだ、たくさんのニュースが


まだまだ、たくさんのニュースがありました。

1月 BBCの緘黙ドキュメンタリーがYouTubeで公開
1~2月 けいはんなサロン
2月 発達協会春のセミナー
2月 「歌声」が、千葉テレビの番組のED曲に
2月 まふまふさん「曼珠沙華」の歌詞(台詞?)に、「緘黙症」
2月 『中日新聞』『東京新聞』に掲載
2月 『北海道新聞』に掲載
2~3月 『西日本新聞』(福岡市)朝刊1面コラム
3月 かんもくフォーラム信州上田
3月 参議院で緘黙に関する質疑
3月 『広報ふくさき』4月号
4月 緘黙の記事が各紙に掲載
4月 緘黙の研究に、科研費1,573万円ほか
4月 日本出身の緘黙当事者が、台湾出身の当事者と共著
4月 『小説すばる』6月号短編「テレパスくそくらえ」
5月 『月刊教員養成セミナー』2019年6月号
5月 『毎日新聞』夕刊に、緘黙バー
5月 台灣選擇性緘默症協會、大学入試で柔軟な対応求める
5月 緘黙のネットニュースが話題に
5月 TVで有名な気象予報士が、緘黙経験を告白
6月 かんもくアコースティックライブ
6月 『宮崎日日新聞』
6月 若倉純さんミニアルバム『やさしい場所へ』
6月 奄美で講演会
7月 東京で定員170名の研修講座
7月 劇団ショーGEKI「漫画少女は眠らない」
7月 「校庭に東風吹いて」×若倉純さんコンサート
8月 岐阜県大垣市で、定員400名の講演会
8月 ドイツの緘黙雑誌が、出版社から出ることに
8月 沖縄で、定員250名の講演会
8月 「場面緘黙ってなんだろう?」inごちゃまぜCafeメム
9月 アプリ「緘黙症サポート コミュサポ」
9月 「バリバラ」再放送
9月 三重県小児保健研究会講演会「場面緘黙の理解と支援」
9月 日本特殊教育学会 第57回大会
9月 「選択性緘黙」が「場面緘黙症」に正式に変更か
9月 東京で、専門家向けワークショップ
10月 松江で公開研修会
10月 RKB毎日放送「今日感ニュース」
10月 『私の世界を変えてくれた君へ。』出版
11月 神保町でトークイベント
10月 高知で講演会
11月 鳥取で講演会
12月 台湾発の、緘黙の専門書が出版される
12月 第6回 ふくやま不登校セミナー 「場面緘黙症の子どもたちへの関わり」
12月 「若倉純の緘黙の歌声」放送終了
通年 「みいちゃんの1日スイーツカフェ」が人気、お菓子工房 OPEN計画に150万円の支援集まる