主人公が緘黙設定の小説が出ます

更新日:2023年07月29日(投稿日:2023年07月29日)
アイキャッチ画像。
場面緘黙症という設定の高校生が主人公のフィクションが、本として発売される予定です。

本の基本情報


書名:息ができない夜に、君だけがいた。
著者:丸井とまと
イラストレーター:凪
発売日:2023年8月9日
出版社: スターツ出版
定価:1,430円(税込)

↓ 情報源。ケータイ小説・恋愛小説サイト「野いちご」へのリンクです。
◇ 2023年8月発売の単行本(野いちご) | 野いちご - 無料で読めるケータイ小説・恋愛小説
新しいウィンドウで開く

本書はもともと『この声を消さないために』という題名で7月に発売予定でしたが、改題した上で、8月に発売が延期されることになりました。

スターツ出版の本は、ケータイ小説・恋愛小説サイト「野いちご」で発表された後に単行本化されることがあります。本書の場合は、既に「野いちご」で発表されたものかどうかは、私には確認できませんでした。

このため、その内容は私はまだ読んでいません。緘黙がどのように描かれるかも未確認です。緘黙をどの程度大きく取り上げた話かも分かりません。


スターツ出版からは、少なくとも4作目


スターツ出版からは、過去にも、緘黙の高校生が主人公のフィクション小説が出版されたことがあります。私が把握している限り、次の3作です。なお、作品を読んだ私の感想へのリンクを張ってあります。

○ 『春が来たら、桜の花びらふらせてね。』(涙鳴著、2018年)
新しいウィンドウで開く

○ 『私の世界を変えてくれた君へ。』 (なぁな著、2019年)
新しいウィンドウで開く

○ 『半透明の君へ』 (春田モカ著、2021年)
新しいウィンドウで開く



『リエゾン』緘黙編・第3話が出る

更新日:2023年07月27日(投稿日:2023年07月27日)
アイキャッチ画像。

『モーニング』連載中の医療漫画


週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)連載中の医療漫画「リエゾン-こどものこころ診療所-」で、場面緘黙症の新章が始まっています。

その最新話が、7月27日(木曜日)に出ました。緘黙の章の第3話で、今週分も20ページの内容です。

この作品は、ネット上で単話購入することもできます。日時によっては、一部の話は無料公開されることがあるようです。

↓ このページで単話購入できます。講談社のマンガWEB「コミックDAYS」というウェブサイトへのリンクです。
◇ リエゾン ―こどものこころ診療所― - ヨンチャン/竹村優作 / #130 場面緘黙③ | コミックDAYS
新しいウィンドウで開く

↓ こちらでも単話購入できます。講談社が運営する「マガポケ」というウェブサイトへのリンクです。
◇ リエゾン ーこどものこころ診療所ー - 原作・漫画/ヨンチャン 原作/竹村優作 / 【#130】場面緘黙(かんもく)③ | マガポケ
新しいウィンドウで開く

連載も3回目に入り、話の輪郭が見え始めてきたように思います。緘黙児への支援というと、専門家、教師、保護者によるサポートの必要性が謳われています。しかし、子どものために十分なサポートができない保護者だっているはずです。私にしても母子家庭の育ちで、親は私に十分に目を配ることはできませんでした。この連載では、このあたりのところをどう描いていくのかが注目です。

週刊連載作ですので、次回は7日後(8月3日木曜日)に出る計算です。ただし、毎週連載ではなく、時々休載することがあるようです。実際に8月3日木曜日に公開されるかどうかは分かりません。


「リエゾン」とは


「リエゾン-こどものこころ診療所-」は、児童精神科医を描いた作品。作者は、ヨンチャン (原作・漫画)と竹村優作 (原作)さん。2020年3月5日の『モーニング』14号で連載が始まりました。今回の緘黙の話(最新話)は第130話です。単行本は13巻まで出ています。

人気漫画らしく、テレビ朝日系で8話分だけドラマ化されたこともあります(午後11時台、2023年1月20日~3月10日)。

なお、2014年には、「放課後カルテ」という医療漫画で緘黙が取り上げられたことがあります。こちらも講談社の漫画でした。緘黙の話は単行本第8~9巻に掲載されています。





東京ウーバーズの緘黙動画、再生数150万回

更新日:2023年07月23日(投稿日:2023年07月23日)
アイキャッチ画像。
YouTubeチャンネル「東京ウーバーズ」が公開した場面緘黙症のショート動画が、およそ150万回に上る再生回数を記録しています。

↓ その動画です。YouTubeへのリンク。
◇ 【500人に1人】場面緘黙(かんもく)症になるとどうなるのか?
新しいウィンドウで開く

再生回数150万回は、大変な数字です。現在公開されている緘黙を扱った日本のYouTube動画で、150万回を超えているものは、今回の動画を除くと3件しかありません。なお、この動画の公開日は2023年7月4日で、20日間ほどでこの再生回数に届いたことになります。

動画には「場面緘黙症の末路」という題名もついていますが、ここでの「末路」に深い意味はありません。東京ウーバーズは「~の末路」と題する一連の動画を投稿していて、それに合わせただけと思われます。

また、動画のハッシュタグに「#tiktok」とありますが、少なくとも現在のところ、東京ウーバーズはtiktokでは緘黙の動画を公開してはいません。

東京ウーバーズが緘黙の動画を作った動機は、私には突き止められませんでした。過去にはASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)を取り上げたこともあるにはあるので、特別支援教育関係というか、そういう方面の動画の作成に一定の関心を持った方たちなのかもしれません。

私たち緘黙関係者が緘黙の動画をYouTubeに公開しても、こんなに多い再生回数を記録したことはありません。緘黙関係者は数が少なく、マンパワーも限られます。ですが、緘黙関係者ではない外部の方には大変な影響力を持った方がたくさんいて、このような多くの視聴者を獲得できる動画を公開するなど、大きなことをすることがあります。