英緘黙団体が異例?の寄付の呼びかけ

更新日:2024年02月16日(投稿日:2024年02月16日)
アイキャッチ画像。
英国を代表する場面緘黙症団体SMIRA (Selective Mutism Information & Research Association) がこの度、寄付の呼びかけを行っています。

SMIRAの寄付の呼びかけそのものは珍しいことではありません。ですが、今回は状況から見て、やや異例の呼びかけではないかと思います。具体的には、次の2点が挙げられます。

(1) SMIRAウェブサイトのトップページ上段(つまり一番目立つところ)に、呼びかけの文章が掲載されています。また、あまり更新されないFacebook公開ページでも呼びかけが行われています。

(2) 呼びかけの文章に、やや切迫感があります。例えば、"If SMiRA is to survive beyond this year" という文章は、下手をするとSMIRAは来年まで生き残ることができないのではないかと思わせます。

なお、SMIRAのウェブサイトとFacebook公開ページは以下の通りです。

◇ SMIRAウェブサイトへのリンク
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◇ SMIRAのFacebookページへのリンク
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欧米には日本にはない寄付文化があり、SMIRAの財政も、その文化の上に成り立っています。

SMIRAの呼びかけによると、コロナ禍と近年の物価高により蓄えが「枯渇」(deplete)しているそうです。新型コロナウイルスの感染拡大や物価高は、多くの国が経験したことです。SMIRA以外の世界各国の緘黙団体は、同様の事態に陥ってはいないでしょうか。

SMIRAは緘黙の団体としては国際的に影響力があります。日本でもSMIRAの本が翻訳されて発売されるなどした過去があります。財政難により活動に支障をきたすようであれば、影響は英国内にとどまりません。