NHKで「かん黙」経験者へのひきこもり支援が、数分間放送

更新日:2017年11月22日(投稿日:2017年11月21日)
アイキャッチ画像。

NHK総合『明日へ-つなげよう-』


10月19日(日曜日)にNHK総合で全国放送された番組の中で、小学生の頃に「かん黙」になり、現在も大きな声では話せずひきこもり状態にある30代男性への支援が放送される場面がありました。

その番組は、午前10時15分から11時3分に放送された『明日へ-つなげよう-』。この日の放送は、ひきこもり支援の特集で、男性への支援もひきこもり支援として取り上げられていました。

この男性の場面が放送されたのは、オープニング、本放送部分、エンディングの合わせて数分間ほどです。

男性の「かん黙」については、次のように説明されていました。

田中さんは、小学生の時に突然『かん黙』と呼ばれる状態になりました。話をしたくても声が出せず、気持ちを言葉で表現することができませんでした。

※ 「田中さん」は仮名です。

「かん黙」という言葉は、本編とエンディングの2回登場し、1回目の登場の時にはテロップが出ました。なお、田中さんの顔は映らないよう編集されていました。

田中さんは十代の頃、話せないから高校に行っても楽しくないだろうと思い、高校に進学されなかったそうです。はっきりとは分からないのですが、それがきっかけでひきこもり続けているとも解釈できる放送内容でした。


放送内容について、詳細はこちらへ


放送内容について、詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

↓ 『NHKオンデマンド』へのリンク。12月4日まで無料配信中。ただし、視聴には要会員登録。田中さんが登場する場面は、次の3箇所です。2分34秒頃~、11分58秒頃~、41分5秒頃~。
◇ 明日へ つなげよう ふるさとグングン! 「ひきこもりの若者を救いたい」
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↓ 放送内容を文字に起こしたもの。『TVでた蔵』へのリンク。
◇ 「ひきこもりを救いたい」 | 明日へ−つなげよう−
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↓ 放送内容を文字に起こしたもの。『gooテレビ情報』へのリンク。
◇ 明日へ−つなげよう− 【ふるさとグングン!▽ひきこもりの若者を救いたい】
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感想


私は番組をオンデマンドで視聴したのですが、田中さんの「かん黙」がもし場面緘黙症のことだったとしたら、こうした方に対して、緘黙についてはどういう支援が考えられるだろうと思いました(放送では、緘黙支援については触れられていません)。

例えば、「場面緘黙を学校で治す」という基本的考え方で書かれた本が今年出版され、話題になりました(高木, 2017)。学校環境の調整にも重きを置いた本です。しかし、田中さんは30代で、学校に通っておられません。また、就業もされていません。どこの環境を変えればよいのでしょうか。

田中さんはお一人で声を出す練習を続けてこられたそうで、本当によく頑張られたことと思います。この2年の間で少しづつ話せるようになったそうです。早朝に誰もいない場所で一人で声を出す練習をするというのは、面白い方法だと思いました。ご自分で考えられたのでしょうか。

それにしても、取材のオファーを受けられた田中さんは、勇気ある方だと思いました。私ならば、とてもできません。今回の放送についてこのブログで取り上げるかどうか迷ったのですが、田中さんへのそうした思いから、ここでお伝えすることにしました。