「緘黙啓発デー」制定の動き、ブラジル自治体で静かに広がる
更新日:2018年01月08日(投稿日:2017年12月20日)

Dia da Conscientização do Mutismo Seletivo
ブラジル南部のパラナという州の議会が2014年、場面緘黙症の啓発デーを定める法案を可決しました。起草者は、社会民主党(ブラジル)の Ney Leprevost 議員です。
↓ パラナ州議会ホームページへのリンク。以下のリンクは、全てポルトガル語のページです。
◇ 州議会で承認される法案2014年7月10日
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↓ ブラジルの緘黙の Facebook ページへのリンク。Facebook に登録されていない方でもご覧いただけます。
◇ 法案が可決された際の、パラマ州議会の動画情報
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啓発デーが何月何日に制定されたのかは、私が調べた限り、はっきりとは分からなかったのですが、下記の Facebook への投稿や、後述のサンパウロ州の動きなどから見て、おそらく10月31日ではないかと思います。
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◇ 10月31日は緘黙啓発デー
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サンパウロ州でも
2015年には、サンパウロ州議会で、10月31日を「場面緘黙症啓発の日」と制定する法案が通りました。法案の起草者は、ブラジル社会民主党のMaria Lúcia Amary 議員です(先ほどの社会民主党とは別団体?)。
↓ サンパウロ州議会ホームページへのリンクです。
◇ 法案の成立過程
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↓ Maria Lúcia Amary 議員らが出演する、50分近くもある動画。YouTube へのリンク。
◇ 緘黙啓発デーについて議論
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ソロカバ市でも
さらに、今年2017年10月には、Maria Lúcia Amary 議員のお膝元であるソロカバの市議会で、10月31日を「場面緘黙症啓発の日」と制定する法案が通りました。ソロカバはサンパウロ州の都市で、州は既に啓発デーを定めた中、改めて制定した格好になります。起草者は、Péricles Régis議員(ブラジル民主運動党)です。
↓ ソロカバ市議会ホームページへのリンク。
◇ 緘黙啓発デー制定について
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↓ ソロカバ市ホームページへのリンク。PDF。5.82MB。
◇ ソロカバ市の市報と思われるもの、3ページに啓発デーについて記述あり。
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啓発デー制定も、自治体に特別な動きはなし?
緘黙の啓発デーを制定としたということは、もしかしたらその自治体は、緘黙の啓発に積極的に乗り出そうとしているのではないかとも思えてきます。ですが、そうした動きは、少なくとも私にはほぼ確認できませんでした。単に、そういう日を制定しただけなのかもしれません。
唯一気になったのは、以下のリンクです。機械翻訳で読んだのでよく分からないのですが、ソロカバ市で、親や学校向けの教材を作る計画があるとも読み取れます。ただ、正確なところは分かりません。
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◇ 緘黙の教材について
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このような動きがブラジルにある背景が気になるところですが、今のところ私には分かりません。