国際疾病分類 第11版(ICD-11)が公表されました

更新日:2018年06月20日(投稿日:2018年06月20日)
アイキャッチ画像。

英語版 ICD-11


WHO(世界保健機関)が6月18日、ICD-11(国際疾病分類第11版)を公表しました。日本語版はまだですが、英語版はインターネットでも確認できます。

場面緘黙症は、以下のように記されています。

↓ 公式ページへのリンク。英語です。
◇ 6B06 Selective mutism
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参考までに、ICD-10はこうでした。

↓ 英語です。
◇ F94.0 Elective mutism
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ICD-10 との違い


専門的なことは分からないのですが、ICD-10の違いとして、気付いた点を挙げます。

まず、メインの名称が変わっています。

変更前:Elective mutism

変更後:Selective mutism

Selective の方が、緘黙がある本人が、自らの意思で話さないことを選択しているという含意が薄いです。

また、位置づけが変わっています。

変更前:Behavioural and emotional disorders with onset usually occurring in childhood and adolescence
(小児<児童>期及び青年期に特異的に発症する社会的機能の障害)

変更後:Anxiety or fear-related disorders
(不安または恐怖関連症群)

緘黙の説明は、より的確になっていると思います。全体として、米国精神医学会のDSM-5の記述とほぼ同じになったように思います。

除外診断については、ちょっと不案内な部分があるので、言及は避けます。

私は専門家ではないので、どこまで自分で理解しているのか分かりません。どなたか見識のある方の解説を待ちます。ただ、私の解説はともかく、ICD-11へのリンクは間違いないはずです。


日本語訳はこれから


なお、この日本語訳はまだ出ていません。草案では、英語名の和訳は「場面緘黙」となっていて、現在はパブリックコメントの受付が行なわれている最中です。

↓ 日本精神神経学会ホームページへのリンクです。PDF9ページに「Selective mutism 場面緘黙」と記されています。
◇ ICD-11新病名案に関するパブリックコメント募集
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