ミス・ユニバースのトルコ代表、緘黙経験を語る

更新日:2018年12月19日(投稿日:2018年12月19日)
アイキャッチ画像。

Tara de Vries(タラ・デ・ヴリーズ?)さん


ミス・ユニバース2018


ミス・ユニバース2018の世界大会が、12月17日に開かれました。そのトルコ代表であったTara de Vries(タラ・デ・ヴリーズ?)さんが5歳の時、場面緘黙症の診断を受けていたそうです。

このことについては、Tara de VriesさんのInstagramアカウントや、ミス・ユニバース2018のホームページなどに書かれてあります(この記事の最後にリンクをご紹介します)。

※ なお、ミス・ユニバース2018世界大会の優勝者は、フィリピン代表の方に決定しています。


Tara de Vriesさんの緘黙経験


Tara de VriesさんはInstagramアカウントの中で、4歳の時に緘黙になったと話されています。ちょっとよく読み取れない箇所があったのですが、4歳下の弟さんが100万人に1人のanomaly(障害または病気か)を持って生まれたことから、集中的なケアを行なったり、sign language(手話か)を使ったりしました。その弟さんが原因で、Tara de Vriesさんは緘黙になったと話されています。

もしTara de Vriesさんの症状が場面緘黙症だったとしたら、発症のきっかけとしては珍しいかもしれません。これはあくまで推測ですが、Tara de Vriesさんはもともと不安を極端に感じやすく、寡黙な子だったのではないかと思います。そうしたところに、手話に頼りすぎるなどの、何らかの引き金があって緘黙になったのではないかと思います(繰り返しますが、あくまで推測です)。

どちらにしろ、「私は、自分がいかなる社会的活動に参加することも、世間の目に触れることも、決してできないだろうと思っていました」 (I thought I would never be able to take part in any social activity or being in the public eye) という言葉には、多いに共感できます。同じような経験をされた方なのでしょう。

そして、「誰とも話せない時期が1年半続いた後、私は緘黙を克服し、緘黙に勝利しました。そして、素晴らしく、自信に満ちて、情熱的で、思いやりがあり、愛情あふれる、力強い若い女性に成長しました」 (I overcome and won this sickness after not being able to talk to anyone for 1,5 year and grew up to be a wonderful confident, passionate, sensitive, loving, powerful young lady)と話されています。ここまで自信にあふれた表現をする方は、緘黙を経験した方にしても、そうでない方にしても、日本ではあまりいません。海外の方ならではの感性のような気がしますが、国を背負ってコンテストに参加している立場ゆえの発言のようにも思えます。


「私の人生における最大のモチベーション」


そしてTara de Vriesさんは、障害がある子どもの認識を高めたいと話されています。これは、これまで何十回も外科手術を受けてきた弟さんのことを踏まえてのことかもしれませんし、ご自身の緘黙のことを踏まえてのことかもしれませんし、それとも両方かもしれません。弟さんのことと、ご自身の緘黙経験は「私の人生における最大のモチベーション」(My biggest motivation in life)とおっしゃっています。


Tara de Vriesさんとは


Tara de Vriesさんは20歳。アムステルダムのお生まれで、12歳までオランダで育ちました。トルコ人の母親とオランダ人の父親の間から生まれた方ですが、母親もミス・ユニバース・トルコ1992に選ばれていたそうです。

現在、イスタンブールのコチ大学で経営学を学ばれています。なお、コチ大学は優秀な大学なようで、イギリスの教育専門誌Times Higher Educationによる2019年世界大学ランキングで400位台、トルコでは2位に入っています。

◇ 2019年世界大学ランキング(トルコ)
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過去には、ミス・イギリスに選ばれた緘黙経験者も


緘黙を経験した方がこの種のコンテストに選ばれ、緘黙の啓発活動を行なった例が過去にあります。

Kirsty Rose Heslewood(カースティ・ローズ・ヘイズルウッド)さんは、ミス・イングランド2013やミス・イギリス2013に選ばれています。カースティさんは、テレビ番組『ザ!世界仰天ニュース』で取り上げられたり、コミックエッセイ『私はかんもくガール』の帯に映ったりと、日本でも比較的知られています。

◇ カースティさん まとめ
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2018年には、Marte Fredriksen(マルテ・フレドリクセン?)さんがミス・ノルウェーの最終選考に残りましたが、辞退されています。緘黙の啓発活動を優先しての辞退でした。

◇ 緘黙経験者が、ミス・ノルウェーの最終選考に残る
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