気になる中国の緘黙支援動向

更新日:2019年10月23日(投稿日:2019年10月23日)
アイキャッチ画像。

アメリカの団体と、中国の緘黙関係者の結びつき


アメリカを代表する場面緘黙症の団体 Selective Mutism Association は、海外にも人脈を持っています。世界8ヶ国に、家族、教師、治療専門家を結びつける人材「インターナショナル・コーディネーター」を置いています。

以下は、そのインターナショナル・コーディネーターがいる国です。

アルゼンチン
カナダ
中国
ドイツ
アイルランド
イスラエル
メキシコ
スイス

私が驚いたのは、中国が含まれていることです。中国でこのような団体絡みの活動は、あまり聞いたことがなかったからです。

ただ、最近になって、「中华选择性缄默症协会」という中国の緘黙団体の存在を目にしてはいました。このときのことは、既にこのブログでお話しています。

↓ その記事です。
◇ 中华选择性缄默症协会とは何か
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また、冒頭でお話したアメリカの緘黙団体 Selective Mutism Association も、今年に入ってホームページ上で、中华选择性缄默症协会について言及するようになりました。

↓ そのページです。下の方をご覧ください。
◇ Find A State/International Coordinator | Selective Mutism Association
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そういえば、ついこの間、中国版Twitter「微博」で、ある方がラスベガスで開かれたSelective Mutism Associationの年次総会に参加したと書かれていたのを目にしました。中国の緘黙関係者と、アメリカの緘黙団体のつながりを窺わせます。


イスラエルの専門家が、中国に、緘黙の情報を提供


一方、イスラエルの緘黙専門家 Ruth Perednik氏は2018年に、中国の人を対象に、緘黙に関する情報提供をホームページ上で始めたようです。

↓ そのホームページです。
◇ 4. 关于我们 – 晴心国际
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同氏は「台灣選擇性緘默症協會」とも関わりがある方ですが、ここでお話しているものは台湾ではなく、中国大陸の人を対象とした情報提供です。それは例えば、上記ホームページのリンク集で、「台灣選擇性緘默症協會」ではなく「中华选择性缄默症协会」のホームページを紹介していることなどから分かります。

↓ そのリンク集です。
◇ 6.2 相关网站 – 晴心国际
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英語の本が2冊、中国語に翻訳・出版される


さらに、今年の9月に、Ruth Perednik氏の著書など英語の緘黙の本が2冊、中国語に翻訳・出版されたのを確認しています(記事末尾「書籍リンク」参照)。いずれも簡体字での翻訳であることから、おそらくこれも台湾ではなく、大陸の読者を対象にしたものと思われます。

このように、中国にはここ最近、新たな動きがみられます。日本と近い中国の動きには、今後も注目したいです。