日本初の緘黙サイト開設から、20年

更新日:2020年04月10日(投稿日:2020年04月10日)
アイキャッチ画像。

「ココロのひろば」が、2000年4月10日に開設


日本初とみられる場面緘黙症のウェブサイト「ココロのひろば」の開設から、今日で20年です。

かつてインターネットで「場面緘黙」と検索しても、専門的な文献が1件ヒットしただけという時代がありました。そんな時代に、緘黙経験者の管理人さんにより、ココロのひろばは誕生しました。当初は緘黙のみならず、社会的ひきこもりなど、心の悩み全般を抱える人たちのオアシスのような存在のページとしてスタートしています(当時はこういうメンタル系サイトがいくつもありました)。

↓ そのあたりの経緯が詳しく書かれてあります。インターネットアーカイブ「Wayback Machine」2009年8月23日アクセス。
◇ 「ココロのひろば」あとがき
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こうした昔の「ホームページ」は、若い方はもしかしたらピンとこないかもしれませんが、掲示板やゲストブック、チャットといった交流の場があり、賑わったものです。

ココロのひろばと言えば、このサイトから派生したウェブリング「緘黙の輪」(2000年開設)も重要です。緘黙関係のウェブサイトが少しずつ増えていくにつれ、登録サイト数も増えていき、末期の2006年には30件を超えるまでに発展しました(このブログも登録されました)。主だった緘黙サイトは大体ここに登録されていました。

↓ 場面緘黙症Journal用語集へのリンクです。
◇ 緘黙の輪
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今日につながる当事者、経験者、保護者の交流の源流


私はココロのひろばが賑わっていた頃をリアルタイムで知る者です。あまりこれを言うと年齢が特定されそうなので、ぼかして言いますが、ココロのひろば開設1年目~3年目頃のいずれかの時期に、初めてこのサイトを訪問しています。

その私に言わせると、今日広まっている緘黙の当事者や経験者、保護者らの交流は、ココロのひろばが源流と言ってよいのではないかと思います。つまり……

ココロのひろばができて以降、緘黙を扱った個人ホームページが増え、緘黙の輪で結ばれていく

緘黙を専用に扱ったホームページ「場面緘黙症専用」ができる

「場面緘黙症Journal」が開設する

場面緘黙症Journal掲示板の交流から、「かんもくネット」ができる

現実世界で交流したり、活動したりする人も多くなってゆく

(以下略)


単純にまとめると、このような流れです。この他、当時のYahoo!掲示板や2ちゃんねるといった交流の場や、かんもくネットにわずかに先駆けてできた「緘黙児を支援する会」(現在のかんもくの会)などの存在も大きかったです。ネット上の交流の場も、個人ホームページからブログ、さらにはSNSへと変遷をたどっています。

ココロのひろばはまた、早くから緘黙のオフ会を開催したり、「大人の場面緘黙症」という言葉を使ったりと、先進的なことを行っていたことも見逃せません。


2000年は「緘黙の輪元年」 4月10日は「緘黙の輪の日」


私などは、ココロのひろばが開設された2000年(平成12年)を「緘黙元年」と呼んでもいいぐらいではないかとさえ思います。

ただ、緘黙支援はこの年以前から行われていましたし、全ての当事者、経験者、保護者らがお互いに交流を深めてきたわけでもありません。ですので、「緘黙の輪元年」ぐらいが妥当かもしれません。ネーミングですが、この年を境に、当事者や経験者、保護者らの輪が初めてできたことと、ココロのひろばから派生したウェブリングの名称から、こう勝手に名付けました。

また、これからは毎年4月10日を「緘黙の輪の日」と呼び、ココロのひろばが開設された日を個人的に記念することにします。

※ 初期の緘黙サイトの中には、ココロのひろばより早い1999年8月に開設された「浮遊」もありました。「日本全国緘黙症・元緘黙症探し」という掲示板でも知られたサイトです。ですが、そのサイトの管理人さんも「ココロのひろば」で場面緘黙症という言葉を初めて知り、緘黙のコンテンツを充実させていった経緯があります。

※ ココロのひろばは、現在は存在しません。