2020年度の科研費研究

更新日:2020年05月02日(投稿日:2020年05月02日)
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遠隔支援の研究


以下の場面緘黙症の研究が、2020年度の科研費に採択されました。

↓ 国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。
◇ 場面緘黙の専門資源へのアクセスが難しい地域における遠隔支援の検討 
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研究概要等は、今後、上記ページで更新されるものとみられます。

また、もしかしたら今年度のうちに、新たに科研費に採択される研究がさらに出てくる可能性もあります。実際、昨年度はそうでした。


科研費とは


科研費こと科学研究費助成事業(科学研究費補助金/学術研究助成基金助成金)は、文部科学省と、その外郭団体である独立行政法人日本学術振興会による研究助成事業です。助成対象の研究は、人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたります。その規模は、2019年度予算額で2,372億円です。

科研費は我が国最大の競争的資金制度です。厳正な審査を経て、採択が決定されます。応募件数は2018年度で103,672件で、このうち25,796件(24.9%)が新規採択されています。

科研費には研究種目という区分があり、「科学研究費」「特別研究促進費」「研究成果公開促進費」「特別研究員奨励費」「国際共同研究加速基金」「特設分野研究基金」からなります。

今回採択された緘黙の研究は「科学研究費」の中の「若手研究」です。「若手研究」は若手研究者に独立して研究する機会を与え、研究者として良いスタートを切れるように支援するものです。若手研究者の独立性を確保するため、若手研究者が一人で行う研究計画であり、将来の発展が期待できる優れた着想を持つ研究計画を対象としています。2018年度の応募件数は20,369件で、このうち6,256件(30.7%)が新規採択されています。


5年連続8回目の採択


緘黙をメインとする研究が科研費に採択されたのは2010年度が最初で、今回で5年連続8回目です。2019年度までに交付された金額は33,830千円に上ります。

科研費全体では、採択数は、少なくとも2015年からほぼ横ばいの状態が続いています。また、科研費の採択率は、お話ししたように昨年度は24.9%であり、採択されないことの方がよほど多いです。

そうした中、なぜ緘黙の研究が急にここまで採択されているのか、私には不思議で仕方がありません。いったいどういう基準で採択されたのか気になります。

[参考:緘黙をメインとした研究、新規採択件数の推移]

10年度1件、11年度0件、12年度0件、13年度0件、14年度0件、15年度0件、16年度1件、17年度1件、18年度2件、19年度2件、20年度1件


現在4件の科研費研究が進行中


研究というのものは、複数年にわたる場合が多いです。科研費に採択された緘黙の研究も例外ではありません。現在以下の4件の研究が同時進行で進んでいます。

※ 国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。

◇ 場面緘黙の専門資源へのアクセスが難しい地域における遠隔支援の検討 [再掲] 
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◇ 場面緘黙児の早期発見・早期支援・経過把握の方法開発 
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◇ 縦断的調査による場面緘黙の実態解明と効果的な介入手法の確立 
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◇ 複合的場面緘黙児の実態解明と教育機関と第三者機関の連携した支援の実践と効果の検証 
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[参考:科研費に採択された、緘黙をメインとする研究のうち、進行中の件数の推移]

10年度1件、11年度1件、12年度1件、13年度0件、14年度0件、15年度0件、16年度1件、17年度2件、18年度4件、19年度4件、20年度4件、21年度4件、22年度3件、23年度2件