「発達障害者支援に関する行政評価・監視」

更新日:2020年07月25日(投稿日:2020年07月25日)
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発達障害者への支援が適切に行われているか、総務省が調査


総務省には、行政評価局という組織があります。各府省がきちんと政策を実行しているか把握・分析し、改善方策を提示する機関です。

↓ 総務省ホームページへのリンクです。
◇ 総務省|行政評価|行政評価局調査
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平成27年度には、評価テーマに発達障害が選定され、発達障害者への支援が適切に行われているか調査が行われました。この調査の結果に基づき、平成29年1月20日に、「発達障害者支援に関する行政評価・監視に基づく勧告」が出ました。

↓ 総務省ホームページへのリンクです。
◇ 総務省|発達障害者支援に関する行政評価・監視 <結果に基づく勧告>
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そして、この勧告に基づき、改善措置が講じられています。

↓ 総務省ホームページへのリンクです。PDF。814KB。
◇ 「発達障害者支援に関する行政評価・監視」の勧告に対する改善措置状況
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↓ 総務省ホームページへのリンクです。PDF。1.08MB。
◇ 「発達障害者支援に関する行政評価・監視」の勧告に対する改善措置状況(2回目のフォローアップ)の概要
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緘黙支援の記述も


場面緘黙症は不安症と考えられていますが、発達障害者支援法の対象に含まれています。このため、全くの無関係ではありません。

実際、「発達障害者支援に関する行政評価・監視 結果報告書」では、「場面かん黙」として1度登場します。保育所から小学校への引き継ぎが行われなかった事例が記述されています。

↓ 総務省ホームページへのリンクです。167ページのNo.2に、「場面かん黙」と学習障害を持つ児童の事例があります。PDF。1.28MB。
◇ 発達障害者支援に関する行政評価・監視-発達障害児に関する情報の共有・引継ぎの推進
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なお、調査といっても、行われたのは標本調査のようなもので、例えば小学校なら、23の公立小学校のみを対象に行われています。全国全ての発達障害者や緘黙児者の支援状況が調査されたわけではありません。どうせなら、全ての緘黙児者の支援が適切に行われているか調べてもらいたかったところですが、それはいくらなんでも無理な話です。

勧告により、緘黙児者の支援状況も改善されたのならよいのですが。


ライフステージ別の支援


それにしても、私には興味深く思われたのが、「発達障害者支援に関する行政評価・監視」で、ライフステージ別に発達障害者の支援の実施状況がまとめられたことです。

各ライフステージにおける支援の実施状況

(1) 発達障害児の早期発見
(2) 発達障害児を発見した後の対応
(3) 発達障害児に関する支援計画及び指導計画の作成の推進
(4) 発達障害児に関する情報の共有・引継ぎの推進
(5) 発達障害児による放課後児童クラブの利用状況
(6) 大学における発達障害者に対する教育上の配慮の状況
(7) 就労支援の状況
(8) 発達障害児の家族に対する支援の実施状況

私は緘黙児者の支援を、このようにライフステージ別に整理して考えたことがありませんでした。これは、緘黙支援を考える上で参考になるかもしれません。ただ、緘黙については、ライフステージ云々よりも、早期に発見して治してしまうのが一番のようには思います。