The New York Timesに掲載

更新日:2020年09月29日(投稿日:2020年09月29日)
アイキャッチ画像。
ニューヨークタイムズに28日、場面緘黙症の記事が掲載されました(電子版で確認)。

◇ Sometimes It’s Not Just Shyness - The New York Times
新しいウィンドウで開く

School Reopeningsという、学校再開特集の記事の一つです。

著者は、イスラエル在住のライターShoshana Kordova氏です(英字紙では記事に署名が入ります)。

記事の内容は、著者の娘さんらの実例や、アメリカの複数の専門家への取材を交えながら、緘黙を解説したものです。緘黙児への具体的な対処法も示しています。主に緘黙を知らない人向けに書かれた内容とみられます。緘黙の記事としては、オーソドックスな構成と言えます。

ただ、コロナ禍における緘黙について書かれている箇所があり、ここはこれまでの記事と違う点です。コロナ禍の中で緘黙の悪化が懸念されますが、この問題への対処法にも、記事は触れています。

細かいことですが、英語圏では、緘黙は140人に1人という数字を見ることがあります(500人に1人と言われる日本よりも多い?)。ですが、その情報源に言及されることは案外少ないです。今回の記事ではいちおう情報源を挙げている他、この数字が研究によって違うことにも言及されていて、ここはさすがに高級紙ではあります。

あと、記事の副題が "Selective mutism is a common anxiety condition...(以下略)"で、ここはちょっと面白く感じました。commonは「よくある」「一般的な」というような意味です。訳すと、「場面緘黙症は一般的な不安状態で……(以下略)」といったところでしょうか。普通、ここはrare「稀な」という単語を使うところではないかと思いますが、見方によっては一般的な不安症の一つかもしれません。