場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。牛田干支美[うしだえとみ]です(鼠田干支美改め)。2019年から、私がインタビューを担当しています。明けましておめでとうございます!場面緘黙症Journalの富条です。今年も恒例の新春インタビューからスタートです!こう見えても、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Zoomでインタビューを受けてるんですよ。私は場面緘黙症の経験者です。今ではこのように喋れますが、話をするのはまだ苦手です。ですので、予め紙に書いて用意した文章を読んでいます。あまり大きな声を出せなくて申し訳ないのですが、よろしくお願いします。よろしくお願いします。干支美さん、確か高校3年生でしょう?進路のことで忙しくありませんか?それとも、もう進路は決まったのでしょうか?(敢えて干支美さんの発話を促すため、うなづいたり、首を横に振ったりで答えられない質問をする富条。干支美さんが口頭で答えられることを分かっているため。比較的答えやすいクローズド型の質問をしている)……………まだ決まっていません。あー、じゃあ、お忙しいんですね。大事な時期ですので、手短に済ませていただいて構いませんよ!干支美さんは大学受験生…………ありがとうございます。それではインタビューに入ります。富条さんは、高校3年の時も、学校ではなかなか話せなかったそうですね。その後、大学に進学されました。大学を受験する私や、私のような緘黙を経験した受験生の方たちに、何かアドバイスをお願いします。干支美さん、大学を受けられるんですね。大学受験は今年度から制度が変わる上、コロナ禍で大変なことだろうと思います。でもアドバイスと言っても……経験上からは、特別なアドバイスは思いつかないなあ。合理的配慮が必要な方は求めて下さいぐらいかな。特別な配慮については、各大学の入試要項等に記載があるのではないかと思います。でも、この時期だともう言う必要ないかな。大学側としては配慮の準備に時間がかかるので、配慮を求める場合は秋頃には大学に連絡が必要かも。このあたりは大学にもよるかもしれないのですが、よく知りません。……。なかなかアドバイスは思い浮かびません。すみません。私は学校で思うように話せなかったとはいえ、特別なことはなかったので。一般入試で経済学部を受験したのですが、受験はどこも筆記試験のみでした。黙って答案に回答を記入するだけだけでしたからね。別室受験など特別な配慮がなければ受験できないほど、重い状態でもありませんでしたし。……。ジェネレーションギャップそうか、干支美さんは自分が「場面緘黙症」だったことをご存じなんですね。その上で、緘黙経験者がどう受験に対応するべきか、情報を集めていらっしゃる。ジェネレーションギャップを感じます。私が干支美さんの年齢の時は「場面緘黙症」なんて知りませんでした。また、緘黙経験者がどう受験に対応するべきかなんて、何の情報もありませんでしたし、誰も教えてくれませんでした。インターネットなんてありませんでしたし。今は、「緘黙だからorだったから、情報を集めなきゃ!」と考えてらっしゃる人が増えたのかもしれません。もっとも、緘黙という言葉に巡り会えない人も、まだまだいらっしゃるのだろうと思います。分かりました。ありがとうございます。それでは、今年も宜しくお願い致します。えーっ、もうお終い!?受験のこと聞いただけやん!!あっ、手短でいいと言ったのは私か。受験、頑張ってください!!※ 今年も宜しくお願い申し上げます。