白井市議会で、緘黙について30分近い議論

更新日:2021年06月21日(投稿日:2021年06月21日)
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本会議で


千葉県の白井(しろい)市議会で、場面緘黙症に関する、30分近くに及ぶ質疑がありました。

2020年12月3日に開催された、令和2年第4回定例会本会議でのことです。石井恵子議員議員(公明党)の質問に、鈴木直人教育部長と岡本和哉健康子ども部長が答弁しています。

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質疑の内容について


質問項目は、大きく次の3点に分けることができるだろうと思います。

1 就学前の子ども及び小・中学校における場面緘黙症の児童・生徒の実態について
2 就学前の学校での早期発見・早期対応の手だてについて
3 場面緘黙症に対する教職員の理解を深める取組について

鈴木教育部長は、緘黙の診断を受けている児童・生徒は現在7名、診断は受けていないものの、緘黙を疑われる児童・生徒が14名程度と答弁しています。また、岡本健康子ども部長は、診断は受けていないが場面緘黙症と思われる園児については5園で6人などと答弁しています。市の実態把握の能力が窺われます。ちなみに、白井市の小中学校児童生徒数は、令和3年度で約5,662人です(白井市教育委員会(2021)『令和3年度白井の教育』2ページより)。

早期発見・早期対応については、こども発達センターの職員による保育園巡回訪問や、校内の特別支援教育委員会(校内委員会)など、具体的な話が展開されています。また、緘黙の児童生徒が安心できる環境作りについて、鈴木教育部長自身が緘黙と思われる児童を受け持った経験を話しています。

最後の方では、ある母親の話が紹介されています。

質疑応答全体では結構な分量です。他に質問するべきことも市政にあるのではと心配になるぐらいです。人口6万人の小さな市の議会ですが、本会議でこれだけの時間、踏み込んだ議論が行われたことは注目したいです。