なぜ私は専門家に相談しなかったか

更新日:2022年04月09日(投稿日:2022年04月09日)
アイキャッチ画像。
「ただし、医師に診てもらったことはなく、したがって場面緘黙症の診断は受けていません」

こういった文を、私はブログで何度も用いています。もっと言うと、診てもらったことがないのは医師だけではありません。心理士など一切の専門家に、学校で話せなかったことについて相談したことがありません。

奇妙に思われる方もいらっしゃるかもしれないので、そのことについて説明しておきます。

緘黙を知らず、性格の問題だと考えていた


まず、私は当時、「場面緘黙症」というものがあることを知りませんでした。自分が学校で話せなくなるのは、性格の問題だと考えていました。

もし緘黙を知っていたら、これは医療の問題だと見て、相談を検討したかもしれません。しかし、性格の問題と考えていたわけですから、相談相手となる専門家はいないと判断してしまったのでした。

もし当時インターネットがあって、私が利用できたら、学校で話せなかったことを検索し、「場面緘黙症」という用語にたどり着いたに違いないだろうと思います。しかし、そういう時代ではありませんでした。またテレビや新聞などを通じて、緘黙の情報に触れる機会にも恵まれませんでした(当時のほとんどの人はそうだったろうと思います)。


専門家に関われなかった


それから、専門家に関する情報を知らなかったり、身近に相談可能な専門家がいなかったことも、相談をしなかった一因だと思います。私が通った学校にスクールカウンセラーがいたら、話は違ったかもしれません。いや、しかし学校で相談を申し込み、相談をするというのはハードルが高すぎて、やはり駄目だったかもしれません。

そして、親から相談を促されたこともありません。私の親も緘黙を知らなかったのか、問題の所在を認識していなかったようです。


むすび


こうしてみると、緘黙の情報にアクセスする手段がなかったとか、専門家にアクセスできなかったことが原因と言うことができそうです。

現代ではインターネットの普及など、こうした状況が幾分改善されています。私のように相談機会を逸した緘黙児者が減っていればよいのですが。