鈴鹿市議会で、緘黙について17分の質疑

更新日:2022年09月01日(投稿日:2022年09月01日)
アイキャッチ画像。
鈴鹿市議会で、場面緘黙症に関する丁寧な質疑がありました。6月16日に開かれた令和4年6月定例議会(第5日)でのやりとりです。吃音に関する内容も若干含んでいましたが、時間にしておよそ17分間に及ぶものでした。質問者は矢野仁志議員(所属会派は「れいめい」)、答弁は廣田隆延教育長が行いました。

↓ 質疑の要旨。ページ左下をご覧下さい。PDF。722KB。
◇ 2022.08.20 鈴鹿市議会だより 11ページ
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↓ 会議録です。質疑の内容を確認できます。
◇ 鈴鹿市議会/会議録検索システムで「場面緘黙症」と検索
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↓ こちらは質疑の内容を録画したYouTube動画です。最初から17分頃まで。
◇ 令和4年6月定例議会(第5日目6月16日)一般質問 矢野仁志議員(れいめい)
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答弁の中で出てくる「すずかっ子支援ファイル」とは、個別の指導・支援計画のことのようです。

矢野議員が言うように、既に緘黙の児童生徒への支援の取り組みがなされているのであれば、大変安心です。ただ、この種の質問には、大体どこの自治体でも、しっかり取り組んでいますという趣旨の答弁が返ってきます。本当に額面通り受け止めてよいのか、見落とされている緘黙児者はいないのか、不適切な対応を取り続けられている緘黙児者はいないのか、そこはいつも考えます。

また、矢野議員は、ご自身が中学や高校のときに、一度も話したことがない子がいたと話していたのが気になりました。「選挙ドットコム」によると、矢野議員は2019年現在で70歳。矢野議員が中学や高校の時というと、55年ほど前の1960年代のことです。その子が本当に緘黙だったかどうかは分かりませんが、1960年代はまだ緘黙の記録が少ない時代だっただけに、貴重な話だと感じました。