声優になった緘黙経験者

更新日:2023年02月08日(投稿日:2023年02月08日)
アイキャッチ画像。
声優のオーディションに合格し、プロダクションに所属するぐらいにまでなった--

そんな場面緘黙症経験者のことが、ある本に短く書かれてありました。国重浩一編著『ナラティヴ・セラピー・ワークショップBookⅡ:会話と外在化,再著述を深める』という本です(249-250ページ)。なお、私はこの本をGoogleブックスという書籍検索サイトで読みました。

◇ Googleブックスの同書のページ
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ただし、声優として食べていくところまではいかず、その後、地元に戻って仕事をしているとのことです。

一般に、声優として生計を立てるのは極めて厳しいと聞いたことがあります。最近でも、一定の知名度のある声優が廃業し、ニュースになっています。ですので、この点に関しては、この方のような例は特別なことではないのではないかと思います。

ともあれ、緘黙を経験した方が声優を目指し、プロダクションに所属するまでになったことに驚きました。一口に緘黙といっても、その状態や併せ持つ問題、緘黙を経験した期間など人によって様々で、一概には言えないのですが、経過次第によってはキャリアの可能性が想像以上に多様に開かれているかもしれないと改めて考えさせられました。

なお、かんもくアコースティックライブでお馴染みのAIRIさんは、ナレーションを中心に声のお仕事をされています。この他、緘黙を経験しても、人前に出る仕事をしている方もいらっしゃいます。