2023年度の科研費研究
更新日:2023年05月08日(投稿日:2023年05月08日)

ASD傾向を示す緘黙児
場面緘黙症の研究が1件、2023年度の科研費に採択されました。
↓ その研究です。国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。
◇ 場面緘黙児の認知・思考プロセスの特性が社会生活に及ぼす影響に関する研究
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研究概要等は、今後、上記ページで更新されるものとみられます。
秋田大学の研究者からは、過去にも3度、科研費に採択された研究が出ています。以下のリンクからも、それが分かります。
↓ KAKEN へのリンクです。
◇ 「緘黙 秋田大学」で検索
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なお、もしかしたら今年度のうちに、新たに科研費に採択される緘黙の研究が出てくる可能性もあります。
科研費とは
科研費こと科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)は、文部科学省と、その外郭団体である独立行政法人日本学術振興会による研究助成事業です。助成対象の研究は、人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたります。その規模は、2022年度予算額で2,377億円です。
科研費は我が国最大の競争的資金制度です。同業者による審査「ピアレビュー」を経て、採択が決定されます。応募件数は2021年度で95,208件で、このうち83,973件(27.9%)が新規採択されています。
科研費には研究種目という区分があり、「科学研究費」「特別研究促進費」「研究成果公開促進費」「特別研究員奨励費」「国際共同研究加速基金」からなります。
今回採択された緘黙の研究は「科学研究費」の中の「基盤研究(C)」です。「基盤研究」は一人または複数の研究者が共同して行う独創的・先駆的な研究で、最も一般的な研究種目です。配分額や研究期間によって(S)~(C)に分類されますが、(C)は配分額500万円以下で、研究期間3~5年の研究です。
上記研究のほか、3件の科研費研究が進行中
緘黙をメインとする研究が科研費に採択されたのは2年連続10回目です。なお、上記研究のほか、現在3件の科研費の研究が進行中です。
◇ 場面緘黙児の早期発見・早期支援・経過把握の方法開発
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◇ 縦断的調査による場面緘黙の実態解明と効果的な介入手法の確立
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◇ ASD傾向を示す場面緘黙児に対する社会生活への適応を目指した支援方略の構築
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