親の負担
更新日:2023年08月06日(投稿日:2023年08月06日)

ドイツの緘黙雑誌
ドイツには、場面緘黙症の雑誌があります。
Mutismus.de という雑誌です。2009年に第1号が発行され、年2回発行を続けてきました。最新号は、2023年4月に発行された第28号です。
↓ 雑誌の販売ページ(PDF版)へのリンクです。ドイツの出版社Schulz-Kirchner Verlagへのリンク。Google翻訳で和訳しています。
◇ Mutismus.de 2023 - Heft 28 - Sonderheft VI Mutismus und die Belastung der Familie - Schulz-Kirchner Verlag
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↓ こちらは原文へのリンク。
◇ Mutismus.de 2023 - Heft 28 - Sonderheft VI Mutismus und die Belastung der Familie - Schulz-Kirchner Verlag
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上のページからは、雑誌の概要を読むことができるほか、雑誌の前書きと目次をPDF形式で無料でダウンロードすることができます。後者のPDFファイルはドイツ語ですが、これはGoogle翻訳で「ドキュメント」として和訳することもできます。なお、この最新号の序文は、新たに編集メンバーに加わったスイスの言語聴覚士が書いていて、この雑誌を媒介に国境を越えた交流が行われていることが窺えます。
「緘黙児の親の負担」
上のページからも分かるように、最新号のテーマは、「緘黙児の親の負担」です。ちょうど今、『モーニング』連載中の医療漫画「リエゾン」が、それと似たようなテーマを掲げているので、タイムリーさのようなものを感じます。
緘黙児者は、緘黙であるがゆえに日常生活で大きな負担を強いられている場合が多いです(ただし、本人は「困っていない」と言っている場合もあります)。支援により、緘黙児者の負担が軽減されるとよいですが、これにより、今度は親が負担を強いられるとすれば、これはどうだろうと思います。
親が大きな負担をすることなく緘黙を簡単に改善できる方法が開発され、普及されるとよいですが、そんなにうまい話はありません。親の会で情報や思いを共有したり、このドイツの雑誌のような特集記事が組まれることによって、少しでも負担軽減につながるとよいです。