「あなたはノーマルです」

更新日:2024年02月02日(投稿日:2024年02月02日)
アイキャッチ画像。

経験者へのインタビュー


エリザ・シポンブラム(Elisa Shipon-Blum)博士は、米国で長年、場面緘黙症の治療に携わる方です。2023年からは、緘黙に関するポッドキャストの配信を定期的に行っています。ポッドキャストとは、インターネットを通じた音声配信です。ウェブラジオとは異なり、既に録音されているものをオンデマンドで聴くかたちを取ります。

1月16日のポッドキャストでは、緘黙を改善させた「輝く星」として、オードリー・ウィスマン(Audrey Whisman)さんをゲストに招いてインタビューを行っています。これはYouTubeでも公開されています。



↓ YouTubeのウェブサイトやアプリで直接ご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。
◇ Shining Star Audrey Whisman on overcoming Selective Mutism - "You're going to get through this."
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※ 各種ポッドキャストサイトでも聞くことができます。

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◇ Spotify
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緘黙と自分を切り離して考える


ウィスマンさんは小学5年生の時に緘黙と診断されました。その後、シポンブラム博士を中心とする緘黙の治療センター「スマートセンター」にかかり、現在ではすっかり話せるようになっています。近年ではいくつものミスコンテストに出場し、ミスとして選ばれ続けています。

ポッドキャストの内容は、ご自身の経験や、当事者や親、教師へのアドバイスなどからなります。

その中でも、私は次の箇所が印象に残りました。10分59秒頃からです。

緘黙と闘う全ての人への私の最も大きなアドバイスは、あなたには何も問題はないことをまさに知ることだと思います。あなたはノーマルです。気落ちしなくていいです。私が緘黙を経験した時の最も大きな後悔は、自分自身を緘黙や不安と分けなかったことだと思います。私が緘黙と闘っていた時、これは私が闘っている不安であり、自分には何も問題がないことに気付く代わりに、ただ自己嫌悪に陥ったり、自己処罰をしたりしたものでした。

I guess my biggest advice for anyone struggling selective mutism is just know there's nothing wrong with you. You are normal. You don't have to break yourself down. I think that's my biggest regret from when I was going through selective mutism is that I didn't separate myself from my selective mutism, from my anxiety. And so when I struggled, I would just turn that into self-hatred or you know self-punishment instead of realizing this is my anxiety that I'm struggling with and there's nothing wrong with me.

緘黙を、自分自身と切り離したりして考えるとよいという話は聞くことがあります。専門的には「外在化」と呼ぶそうです。それにしても、ここまで徹底して切り離せるものかと少し驚きました。自分はノーマルで、何も問題はないとは。

ただ、当事者や経験者の中には時々、場面緘黙症という病名(?)があることを初めて知って、話せないのは自分が悪いわけではなかったのだと気付いたという話をされる方がいらっしゃいます。ウィスマンさんがおっしゃっているのは、これと重なるように思います。そう思えば、私にもある程度納得がいきます。