ドーナツと、緘黙支援団体の資金集め
更新日:-0001年11月30日(投稿日:2012年03月27日)
アメリカの KKD は、非営利の団体や学校などのファンドレイジングを手助けするサービスを数十年にわたり行っています。上記緘黙支援団体も、これを利用したものとみられます。なお、日本にも KKD はあるのですが(主に大都市圏)、こういったことに取り組んでいるかどうかは、ちょっと分かりません。
[関連サイト]
↓ メディアサーカス社長・作間由美子氏のブログへのリンクです。
◇ クリスピークリームとファンドレイジング 夢ある街のたいやき屋さんは何ができるか?(新しいウィンドウで開く)
* * * * * * * * * *
場面緘黙症の支援団体も、その活動を行うには資金が必要でしょう。たとえ非営利の団体でもです。国内外の支援団体は、資金集めのために様々な試みを行っています。特に、私がよく見ている英米の団体は積極的ですが、このあたりはその国の文化が背景にあるのかもしれません。
例えば、アメリカの SMG や SMF、イギリスの Smira 等の支援団体のウェブサイトでは、クレジットカードや PayPal といった送金手段で直接寄付ができるようになっています(Smira のウェブサイトは現在休止中ですが、少し前まで公開されていたサイトではそうでした)。また、そのための専用ページがどこにあるか、分かりやすく示されています。
特に SMG は、同団体が特に必要としている資源をリスト化し、さらに、多様な寄付の方法を具体的に挙げるなど(現金、寄付の誓約、有価証券、プランド・ギビング、オンラインでの寄付)、本格的です。昨年11月には「2011 Annual Appeal for Donations」と題する、ファンドレイジングのためのキャンペーンを行っています。
ほかにも、団体のウェブサイトを経由して何らかの品物を買うと、その一部が団体の収益になるといった仕組みを取り入れているところもあります。
海外の緘黙支援団体の中にはかなり大きな活動を行っているところもありますが、そうした活動が行える一つの理由には、ファンドレイジング文化を背景とした豊富な資金力があるのではないかとか、緘黙支援団体の収入はやはり景気変動の影響を受けるのだろうかとか、色々なことを想像します。