緘黙RPG修正版を公開、攻略や反省点

更新日:2017年11月04日(投稿日:2015年08月02日)
アイキャッチ画像。

修正版について


先日公開した、場面緘黙症の小学生を主人公としたRPG(ロールプレイングゲーム)の修正版を公開しました。

↓ ここからダウンロードできます。Yahoo!ボックス へのリンク。
◇ 緘黙RPG(仮)ver.1.01 ZIP形式 5.7MB (新しいウィンドウで開く

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[追記(2016年8月10日)]

上はかなり古いバージョンです。新しいバージョンのダウンロードは以下のページでお願い致します。

◇ 緘黙RPG - ダウンロード (新しいウィンドウで開く

また、ダウンロードせずともブラウザ上でプレイすることもできます。詳しくは、こちらをご覧ください。

◇ 緘黙RPGが、ブラウザ上でプレイできます (新しいウィンドウで開く

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主な変更点は、以下の通りです。

○ 敵の名前を全て変更。
○ 敵を倒したときの獲得経験値とお金の量を調整。
○ 中ボスの強さを調整。
○ 一部セリフの変更。
○ キャラクターメイキングで選択可能なキャラに「メイド」を追加。

レベルが上がりやすくなり、前回よりやや短時間でクリアできるようになったのではと思います。プレイ時間は20分~ぐらいでしょうか。また、不親切な箇所や分かりにくい箇所を減らしたつもりです。なお、ご覧の通り、バグの発見による修正ではありません。

内容の修正にあたっては、プレイしてくださった方からいただいた感想も参考にしました。

このゲームについて


○ このゲームを作った目的は、緘黙の経験者や当事者など、緘黙に関心のある方を対象に、緘黙についてはマンガや YouTube 動画だけでなく、ゲームという表現方法もあることをお伝えすることです。ゲーム作りというと難しそうですが、専用のソフトを使えばそれほど苦労せずにできます。このゲームの出来を見れば、私のような素人でも作れることはよく分かるだろうと思います……。

○ このゲームの主人公は小学4年生ですが、ゲームの対象年齢層は、高校生以上か、頑張っても中学生以上を想定しています。小学生はこのブログを読んでいないようですし、さすがにその年齢でゲームを作るのは厳しいと思うので、想定していません。

○ ゲームの動作環境は、ゲーム制作に使用したツール「WOLF RPGエディター」の公式ホームページに詳しく書かれてあります。動作OSは Windows2000、XP、Vista、Windows7 (Windows8ではソフトウェアモードで辛うじて)で確認されているとのことです。⇒WOLF RPGエディターのダウンロードページ、動作環境の説明あり (新しいウィンドウで開く

ゲーム内容について


○ キャラクターメイキングで選択可能な「ウルファール」とは、「WOLF RPGエディター」のマスコットキャラのことです。

○ キャラクターメイキングにより、主人公を人間ではなく、ニワトリにすることも可能です。私自身が学校で話せなかった頃に感じていた「自分は他の人とは違う」という感覚が、主人公を動物にすることで表現できるように思われたので、変かもしれませんが、キャラメイクの選択肢に含めることにしました。

攻略について


○ コンビニでおにぎりを買った後、そのことを相談機関の先生に報告すると、ホッカイドーで開かれる緘黙イベントの存在を知らされ、次なる目標は緘黙イベントの参加になります。ですが、これはノーヒントでした。報告をせずに「おにぎり買った!これでゲームクリアだ」と思われた方がいらっしゃるかもしれないので、修正版では補足的なセリフを追加しています。なお、緘黙イベントでは、ゲームのちょっとしたエンディングイベントがあります。

○ アイテム図鑑が100%完成しないままクリアしても、全く問題ありません。むしろ、普通にプレイしていたら100%完成することはまずありません。アイテム図鑑は「やりこみ要素」のつもりで導入したもので、入手方法が難しいアイテムをいくつか含んでいます。特に、アイテム番号No.8(旧版だとNo.7)と武器番号No.5の入手は難しそうです。中には、序盤でなければ手に入らないアイテムもあります。

反省点


○ 一言で言うと、「スライムなどと戦って経験値を得ることが、どうして発話場面の拡大に役立つのか」主流のコンピューターRPGは、スライムやゴブリンといったモンスターを倒すことによって、キャラクターは経験値を得てレベルアップします。これをそのままに緘黙のRPGを作ろうとすると、緘黙児が戦闘で経験値を得て発話場面を拡大するゲームになります。これは少し変です。ここは少し工夫しなければなりませんが、その工夫が足りなかったように思います。

○ 最初にゲームを公開後、いただいた感想を読んだことをきっかけに上の問題に気付きました。なんとかしようと思ったのですが、今回はゲームの作り直しではなく一部修正にとどめたかったため、モンスターの名前を緘黙に関係ありそうなものに変えるという処置で乗り切ることにしました。例えば、「スライム」を「スライミュート」に改名(mute は「緘黙の」という意味)、「ゴースト」を「オバケのミュー太郎」に改名(元ネタ古いかも……)などとしました。これなら、戦闘にも意味が出てきそうです。ですが、命名のセンスが悪く、力技感がぬぐえません……。

○ スモールステップの取り組みがあまりに中途半端でした。いっそのこと戦闘を無くして、その分、多種多様なスモールステップを経験するイベントを増やし、イベントを通じて経験値が上がるゲームにすればよかったかもしれません。ただ、今回はそこまでの作り直しはしません。

その他


○ このゲームの続編や新作の作成は、今のところ考えていません。ゲーム作りが下手とか、センスが古いとか、こういうのはもっと若い人向きではないかとか、色々思うところがあって消極的です!なお、バグ報告ほか、ゲームに関するご意見ご感想があれば、引き続きありがたく承ります。

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◇ 緘黙の簡単なRPGを作りました (新しいウィンドウで開く

関連ページ(2015年8月11日追加)


◇ 緘黙RPG(仮)専用ページ (新しいウィンドウで開く