国連COP24で、緘黙の診断を過去に受けた少女が演説

更新日:2019年01月03日(投稿日:2019年01月02日)
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15歳の環境活動家


スウェーデンのグレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんは、15歳ながら、環境活動家として有名な方です。

トゥーンベリさんは、気候変動への抗議のため、学校を休んで、国会前で座り込みを行なったことで知られます(学校の課題はこなしていたとのこと)。この活動に対し、日本を含む世界中の国々で同調者が現われました。

↓ BBCニュース(日本版)へのリンクです。
◇ 15歳少女、気候変動に抗議で2週間座り込み スウェーデン
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↓ 12月4日時点の報道では、世界の少なくとも270の街で、2万人以上の生徒が学校ストライキに参加したそうです。イギリスの高級紙The Guardianへのリンク。
◇ 'Our leaders are like children,' school strike founder tells climate summit
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また、12月に開かれた第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)では、世界のリーダーらに向けて演説を行なっています。

↓ その動画です。英語。3分29秒。


↓ 動画をYouTubeのページでご覧になりたい方はこちら。
◇ Greta Thunberg full speech at UN Climate Change COP24 Conference
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↓ 演説内容について。CNN.co.jp へのリンクです。
◇ 「子どもの未来、奪わないで」 15歳の活動家、COP24で演説
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↓ 国連事務総長とも会ったとか。こんな写真もあります。

※ トゥーンベリさんは、1月3日に16歳になられます。


アスペルガー、強迫性障害、緘黙の診断を受けた過去


このトゥーンベリさんですが、実は鬱を経験し、アスペルガー、強迫性障害、そして場面緘黙症(正式には選択性緘黙)の診断を受けた過去があったことを自ら明かされています。

↓ YouTubeへのリンクです。1分32秒頃から。
◇ School strike for climate - save the world by changing the rules | Greta Thunberg | TEDxStockholm
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↓ この話を記事にしたもの。Common Dreamsという英語ニュースサイトへのリンク。
◇ Depressed and Then Diagnosed With Autism, Greta Thunberg Explains Why Hope Cannot Save Planet But Bold Climate Action Still Can
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アスペルガーがあって特定場面で話せない場合、緘黙とは診断されないはずではないかと思うのですが、私は専門家でもなく、このあたりよく分かりません。ご本人の緘黙の説明も「必要と思った時に話すだけ」(I only speak when I think it's necessary)というのも、ちょっと変わっているかもしれません。どちらにしろ、かつてそういう診断を受けたそうです。

※ 緘黙が軽い人だと、必要性を感じた時にはなんとか少し声を出せるという人も、中にはいるだろうとは思います。

[追記(2019年1月3日)]

上のYouTube動画のお話を聞いていると、気候変動の問題に対して疑問を抱いたことが原因で、鬱になり、話すことも食べることも止めたと解釈できます。トゥーンベリさんはアスペルガーの診断を受けていますが、白黒はっきりさせて考えるため、二酸化炭素排出量ははっきり減らすべきと考えているそうです(私なりの要約)。


それにしても、大変な方ですね。動画を見る限り、演説もプレゼンも立派にこなしています。





緘黙・新春インタビュー2019 干支美さん登場号

更新日:2019年01月01日(投稿日:2019年01月01日)
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干支美場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。そして、お久しぶりです。猪田干支美(いのだえとみ)です。

干支美私は毎年元旦にインタビューをしていた猪田猪子の娘です。今年から私が場面緘黙症Journalの富条さんに、インタビューをすることになりました。

若侍明けましておめでとうございます!富条です!


若侍皆さん、干支美さんのこと覚えていらっしゃいますか?平成22年(2010年)と平成24年(2012年)の新春インタビューにちらっと出た干支美さんです。実に7年ぶりの登場、大きくなりましたね!「そんな昔からこのブログ見てない」なんて正直なこと言わないでね!

干支美私は場面緘黙症の経験者です。今ではこのように喋れますが、話をするのはまだ苦手です。


干支美ですので、予め紙に書いて用意した文章を読んでいます。あまり大きな声を出せなくて申し訳ないのですが、よろしくお願いします。

若侍この話し方でいいですよ~。こちらこそ、よろしくお願いします。


干支美私は16歳の高校1年生です。場面緘黙症Journalは、子どもの頃、母に見せてもらったことがあります。確か昔から緑色をメインに使ったデザインだったと思うのですが、その「SMJグリーン」は変わっていないんだなあと思いました。

若侍「SMJグリーン」?面白い言い方しますね。「阪急マルーン」(関西ローカル)みたいな言い方で、かっこいい!

干支美でも、場面緘黙症Journalの記事をまともに読んだことは一度もありません。


若侍正直ですね。(>_<) まあ、子ども向けのサイトではないから。


干支美まだまだ至らないところがある私ですが、これからよろしくお願いします。それではまた。


若侍えっ、終わり?それ、自己紹介だけで、インタビューになってないよ!ちょっと待ってー!!

※ 今年も宜しくお願い申し上げます。




2018年・緘黙関係ニュースを振り返る

更新日:2018年12月30日(投稿日:2018年12月27日)
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今年一年を、場面緘黙症に関係するニュースで振り返りたいと思います。今年で9回目の企画です。私が把握したニュースの中から、気になったものを選んで振り返ります。

1月 バリバラ「どきどきコテージ」で当事者登場


NHK Eテレの番組「バリバラ」1月21日と28日の放送分で、「どきどきコテージ」と題する放送がありました。「吃音や場面緘黙でコミュニケーションが苦手な男女8人が集う『どきどきコテージ』」での交流が描かれたそうです。再放送も行なわれています。

この放送には好意的な感想も多かったです。その一方、番組に出演された方の一人が収録後に公然と番組批判を展開し、反響を呼ぶ一幕もありました。


2月 緘黙の高校生が主人公『春が来たら、桜の花びらふらせてね。』発売


2月25日には、緘黙がある高校生が主人公の小説が発売されました。『春が来たら、桜の花びらふらせてね。 』です(涙鳴著、スターツ出版、野いちご文庫)。本の裏表紙やミニ広告にも「場面緘黙症」の文字がありました。涙鳴さんは、「あとがき」の中で緘黙について訴えてくださっています。


3月 かんもく自助グループ「言の葉の会」設立


3月には、緘黙の当事者、経験者運営による自助グループ「言の葉の会」が設立されました。全国各地で交流会を開催しています。

かつては沖縄の緘黙の当事者会がブログを運営されていましたが(現在も活動されているかは存じません)、全国規模の自助グループができたのは、もしかしたらこれが初めてかもしれません。


5月 『読売新聞』朝刊に緘黙の記事


5月21日には『読売新聞』朝刊くらし面で、緘黙の記事が掲載されました。「【子どもを守る】学びの場で(4)「場面緘黙」発話一歩ずつ」という記事のようです。


5月 共同通信が「場面緘黙バー」の記事を配信


5月12日には、共同通信が「場面緘黙バー」の記事を配信しました。短いながらも写真付きの記事でした。「公での発言困難『知って』場面緘黙バー、当事者主催」という題名だったようです。


9月 バリバラ、緘黙当事者の一人旅


9月9日には、富山在住の緘黙当事者の一人旅が放送されました。「場面緘黙(かんもく)・加藤くんの大阪ひとり旅」と題するものです。この放送は再放送もされています。

その内容は通天閣から大阪を一望したい、メイドさんと話してみたいといった夢を「音声アプリ」や「お助けアイテム」を使って実現していくというものだったそうです。


9月 AmebaPrimeで緘黙の特集


9月17日には、インターネット番組 AmebaPrime において、緘黙の特集がありました。45分近い内容でした。

放送内容はネットニュースの記事になったほか、AbemaTV公式サイトに1ヶ月間ほど無料公開されました。


9月  『場面緘黙の子どもの治療マニュアル』発売


場面緘黙の子どもの治療マニュアル 』(二瓶社)が発売されました。7月20日発行の本ですが、ネット書店で予約注文した私のもとには9月に届いています。

これは、R. Lindsey Bergman(R・リンジー・バーグマン)によるTreatment for Children with Selective Mutism: An Integrative Behavioral Approachを翻訳したものです。園山繁樹筑波大学教授監訳。


12月  『イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド』発売


12月19日には『イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド』(合同出版)が発売されました。小児科医の金原洋治氏と、長野大学の高木潤野純教授の共著です。合同出版から発売された緘黙の本は、これで3冊目です。


通年 発達障害者支援法、緘黙の名称について動きあり


WHO(世界保健機関)による「国際疾病分類」が改訂されました。ICD-10からICD-11への改訂です。緘黙は不安症群のカテゴリに移動することになりました。ですが、これにより、日本では緘黙が発達障害者支援法の対象から外れる可能性が指摘されました。

そこで、緘黙を同法の対象から残すとともに、日本語訳では「選択性緘黙」から「場面緘黙」へ変更するよう要望する組織的な動きがあったそうです。


まだまだ、たくさんのニュースが


まだまだ、たくさんのニュースがありました。

1月 『毎日新聞』朝刊に、若倉純さんの記事
1月 NHK「おはよう日本」が緘黙を取り上げる
1~2月 『北方ジャーナル』に、緘黙の記事
2月 『日刊ゲンダイ』に掲載
2月 『新潟日報』朝刊投書に掲載
2月 琉球放送が緘黙を特集
2月 緘黙の少年が登場、丸山正樹『龍の耳を君に』発売
2~3月 NHK「ラジオ深夜便」が緘黙を1週間扱う
2~3月 『毎日新聞』に、緘黙の投書掲載が相次ぐ
3月 愛知県日進市で定員250名の講演会
3月 台湾の緘黙講座に500名以上参加、大手メディア取り上げる
4月 緘黙の研究に科研費
4月 小学校で英語の授業が増える
4月 高校でも「通級による指導」開始、緘黙支援も
5月 『北海道新聞』オホーツク面に、緘黙の記事
5月 『朝日新聞』朝刊に、緘黙の記事
6月 台湾で緘黙経験者の実話を元にしたCM
6月 WHOが、ICD-11を公表
6月 『西日本新聞』朝刊に、緘黙の記事
6月 静岡で講習会
7月 名古屋で研修会
7月 ラジオNIKKEIの番組が緘黙を2日間取り上げる
7月 「夢ライブ」で緘黙の講義
8月 かんもくフェスin富山
8月 緘黙の研究に科研費
9月 長野で親の会「りんごの会」ができる
9月 北見市で講演会
9月 『中日新聞』夕刊に、緘黙の記事
9月 特殊教育学会の大会でシンポ2件ほか
11月 東海地方CBCテレビ「イッポウ」が緘黙を取り上げる
11月 伊賀市でパネル展
11月 絵本『やましたくんはしゃべらない』発売
11月 かんもくフリーペーパーが出る
11月 障害者週間ポスター、中学生最優秀賞に緘黙の作品
11月 奄美で第1回交流会
12月 mananaさんが新潟で緘黙ライブ&トーク
12月 ミス・ユニバースのトルコ代表が緘黙経験を語る

通年 マルテさんがノルウェーのメディアで繰り返し取り上げられる
通年 富山で緘黙がメディアで繰り返し取り上げられる
通年 けいはんなサロン